従業員満足度調査(ES調査)とは?必須アンケート項目40例と作り方・分析方法を徹底解説
- 2024/06/23
- 2026/06/17
「従業員満足度調査を実施したいが、何を質問すればいいか分からない」「調査はしているが、結果を改善につなげられない」と悩んでいませんか。
従業員満足度調査(ES調査)は、設問設計と分析・改善のサイクルが伴って初めて成果につながります。
本記事では、人事・労務・経営企画の担当者に向けて、ES調査の重要性、エンゲージメント・eNPSとの違い、カテゴリ別の必須アンケート項目40例、作り方5ステップ、満足度×重要度の分析手法、改善策までを2026年最新版で徹底解説します。読み終えるころには、自社ですぐに使える設問と、結果を職場改善に活かす道筋が手に入ります。ぜひ参考にしてください。
著者情報
本記事は、ヒアリングDX・アンケートツール「Interviewz(インタビューズ)」を運営する編集部が制作しています。Interviewzはノーコードで匿名アンケートや条件分岐設問を作成でき、従業員エンゲージメント向上を支援するSaaSです。組織サーベイの設計知見と、ハーズバーグの二要因理論やeNPSなど確立された理論を踏まえて執筆・監修しています。
従業員満足度調査(ES調査)とは?その重要性

従業員満足度調査(Employee Satisfaction Survey、ES調査)とは、従業員が仕事内容・労働環境・人間関係・評価・給与・福利厚生などにどの程度満足しているかを測定する調査です。表面的には問題がなくても、その裏に不満や改善の余地が隠れていることは少なくありません。ES調査は、従業員一人ひとりの声を可視化し、職場改善の起点をつくります。
ES調査が重要な理由は次の通りです。
- モチベーション・生産性の向上:満足度が高い従業員は仕事への関与度が高く、生産性が上がる
- 離職率の低下:満足度の高い職場は定着率が高く、採用・育成コストを削減できる
- 企業文化の向上:意見を聞き改善する姿勢が、組織文化と顧客満足度を底上げする
- 企業の社会的責任(CSR)の強化:従業員の幸福度が高い企業は社会的評価も高まる
ES調査は「現状把握」だけでなく、企業が成長し続けるための改善サイクルの出発点です。
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ES・従業員エンゲージメント・eNPSの違い【比較表】
近年は「社員満足度から組織エンゲージメントへ」と関心が移り、ES調査と並んでエンゲージメントサーベイやeNPSを併用する企業が増えています。混同しやすい3つの指標を整理します。
| 指標 | 測るもの | 代表的な設問 | 役割のたとえ |
|---|---|---|---|
| ES(従業員満足度) | 働く環境・待遇への満足度 | 「今の職場にどれくらい満足していますか」 | 職場の「体温計」 |
| 従業員エンゲージメント | 組織への共感・貢献意欲・愛着 | 「会社の理念に共感し、貢献したいと思いますか」 | 仕事への「熱量計」 |
| eNPS | 職場の推奨度(ロイヤルティ) | 「この職場を親しい人にどの程度勧めたいですか(0〜10点)」 | 組織の「推奨度スコア」 |
ESは「働きやすさ(快適さ)」、エンゲージメントは「働きがい(熱量)」を測ります。満足度が高くても貢献意欲が高いとは限らないため、ESで土台(衛生要因)を確認しつつ、エンゲージメントやeNPSで熱量を測るのが現在の主流です。eNPSは「推奨者の割合−批判者の割合」で算出し、1問で手軽に組織状態を定点観測できる点が特徴です。
従業員満足度を高める5つの経済的メリット

従業員満足度の向上は、次のような経済的利益をもたらす長期投資です。
- 生産性の向上:モチベーションの高さが業務効率と業績に反映される
- 離職率の低下:定着率が上がり、採用・教育コストを削減できる
- 顧客満足度の向上:従業員の前向きな姿勢が顧客対応に表れ、リピート・LTVが向上する
- ブランドイメージの向上:「働きやすい会社」という評価が採用力・競争力を高める
- イノベーションの促進:満足度の高い従業員は改善提案やアイデアを積極的に出す
これらは相互に連鎖し、従業員満足度→顧客満足度→業績という好循環(サービス・プロフィット・チェーン)を生みます。
従業員満足度調査の必須アンケート項目40例【カテゴリ別】
ES調査の成否は設問設計で決まります。以下は、そのまま使えるカテゴリ別の設問例です。各設問は5段階のリッカート尺度(「非常にそう思う」〜「全くそう思わない」)での回答を基本とし、末尾に自由記述を加えると効果的です。
①仕事内容・やりがい
- 現在の仕事に「やりがい」を感じている
- 自分の能力やスキルを十分に発揮できている
- 仕事の量は適切である
- 仕事を通じて成長を実感できている
- 自分の役割や責任が明確である
②職場環境・働き方
- 職場の設備・ツールは業務に十分である
- 労働時間や残業は適切な範囲である
- 在宅・リモートなど柔軟な働き方が選べる
- 業務に集中できる環境が整っている
- 休暇を取得しやすい雰囲気がある
③人間関係・コミュニケーション
- 上司は適切に相談に乗ってくれる
- 同僚と良好な協力関係を築けている
- 部署を越えた連携がとれている
- 意見や提案を言いやすい雰囲気がある
- ハラスメントのない安心できる職場である
④評価・処遇
- 評価基準は明確で納得感がある
- 評価は公正に行われている
- 仕事の成果に対して適切に処遇されている
- フィードバックを定期的に受けられている
- キャリアアップの機会が用意されている
⑤給与・福利厚生
- 給与水準に納得している
- 福利厚生は充実している
- 福利厚生制度を理解し活用できている
- 賞与・インセンティブの仕組みに納得している
- 退職金・年金など将来の制度に安心感がある
⑥経営・ビジョンへの共感
- 会社の経営理念・ビジョンに共感している
- 会社の方針や戦略が現場に伝わっている
- 経営層を信頼している
- 会社の将来性に期待している
- 会社の一員であることに誇りを感じる
⑦成長・教育
- 必要な研修・教育の機会がある
- 新しいスキルを学ぶ支援がある
- ロールモデルとなる人材が身近にいる
- 自律的にキャリアを築ける環境がある
- 挑戦が奨励される文化がある
⑧総合満足度・eNPS
- 総合的に見て、現在の職場に満足している
- これからもこの会社で働き続けたい
- この職場を親しい人に勧めたい(eNPS:0〜10点)
- 会社は従業員の声を改善に活かしている
- (自由記述)職場で改善してほしい点があれば自由にお書きください
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効果的なアンケートの作り方5ステップ
ステップ1. 目的を明確にする
「何を知り、どう改善につなげるのか」を最初に定義します。目的が曖昧だと設問がぶれ、結果も活用できません。
ステップ2. 設問を設計する(数と表現に注意)
質問は多すぎず少なすぎず、回答者が集中できる量(目安20〜40問・10分以内)にします。表現は明確にし、誘導的・二重質問(ダブルバーレル)を避けます。リッカート尺度+自由記述の組み合わせが基本です。
ステップ3. 匿名性を確保して実施する
率直な回答を引き出すため、匿名性を保証し、その旨を従業員に明示します。回答が評価に影響しないことを伝えると回答率と本音度が上がります。
ステップ4. 集計・分析する
単純集計に加え、部署・職種・勤続年数などの属性別にクロス集計します。自由記述はテキスト分析で傾向をつかみます。
ステップ5. アクションプランを策定・実行する
結果を従業員に共有し、改善策を立てて実行します。「調査して終わり」にせず、改善まで回すことが信頼につながります。継続実施(年1回+月次パルスサーベイなど)で変化を追跡しましょう。
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調査結果の分析方法(満足度×重要度マトリクス)
ES調査で陥りがちなのが「満足度が低い項目をすべて改善しようとして力が分散する」ことです。優先順位をつけるには、満足度×重要度のマトリクス(ポートフォリオ分析)が有効です。
各項目について「満足度」と「総合満足度への影響度(重要度)」をかけ合わせ、4象限に分類します。
| 象限 | 重要度 | 満足度 | 対応方針 |
|---|---|---|---|
| 最優先改善 | 高 | 低 | 最優先で改善(影響大・不満大) |
| 重点維持 | 高 | 高 | 強みとして維持・訴求 |
| 改善検討 | 低 | 低 | 余力があれば改善 |
| 過剰対応 | 低 | 高 | 投資を抑えてよい |
「重要度が高いのに満足度が低い項目」が最優先の改善ターゲットです。ハーズバーグの二要因理論を踏まえ、**衛生要因(給与・労働環境など、不足すると不満になる要素)と動機づけ要因(達成感・成長など、満たすと満足が高まる要素)**の両面から施策を設計すると、効果的に満足度を高められます。
調査結果を活かして職場環境を改善する施策
分析で見えた課題に対し、次のような施策が有効です。
- 業務の効率化:プロセスの見直し、ビジネスチャットやタスク管理ツール、RPA・AIの導入でDXを推進し、残業や負荷を削減する
- 理念・ビジョン・パーパスの共有:会社の目的・価値観を共有し、組織への信頼感と仕事の誇りを高める
- 衛生要因と動機づけ要因の充足:給与・環境などの不満要素と、達成感・成長などの満足要素をバランスよく改善する
- エンパワーメント:権限委譲で自己決定と責任感を促す
- DE&I(多様性・公平性・包摂性)の推進:全員が尊重され価値を発揮できる環境をつくる
- ワークライフバランスの整備:柔軟な勤務体系・休暇制度を提供する
- コミュニケーション促進:1on1や社内イベント、チームビルディングを定期的に行う
施策は実行後に必ず効果を再測定し、PDCAを回します。従業員の声に応える姿勢そのものが、満足度とエンゲージメントを高めます。
ES調査で失敗しないための注意点

- 匿名性を徹底する:個人が特定されると本音が集まらない。属性は最小限にする
- 回答率を高める工夫をする:目的の説明、所要時間の明示、回答しやすいスマホ対応、インセンティブ(デジタルギフト等)が有効
- 調査後の改善・共有を必ず行う:「やりっぱなし」は不信感を生み、次回の回答率を下げる
- 設問をアップデートする:組織や時代の変化(リモート、DE&Iなど)に合わせて見直す
- 数値だけで判断しない:自由記述などの定性情報も併せて読み解く
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従業員満足度調査にはヒアリングツール「Interviewz」がおすすめ

ES調査を効率的かつ効果的に行うなら、ノーコード型ヒアリングDXツール Interviewz(インタビューズ) が役立ちます。
- 質問作成をサポート:効果的な設問のテンプレートを提供し、本音を引き出す調査を設計できる
- 匿名性を確保:立場や評価を気にせず率直に回答できる仕組み
- 明確な目的設計:目的に沿った関連性の高い設問を組める
- 多様な回答形式:選択式・リッカート尺度・自由記述・eNPS設問などを柔軟に設計
- 条件分岐設計:回答に応じて質問を出し分け、回答負担を抑えつつ深掘りできる
- 継続実施と改善:定期調査で変化を追跡し、前回の学びを次回に反映できる
- ノーコードで即運用:タップ回答のUIで回答率を高め、Slack・Googleスプレッドシート等と連携
これにより、属人化せず効率的に課題を抽出・改善でき、より良い職場環境づくりに直結します。最短1日で利用開始でき、無料トライアルで全機能を試せます。
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よくある質問(FAQ)

Q1. 従業員満足度調査はどのくらいの頻度で実施すべきですか?
A. 詳細な調査は年1〜2回が一般的です。加えて、数問のパルスサーベイを月次・四半期で行うと、変化をタイムリーに把握できます。
Q2. 設問数はどのくらいが適切ですか?
A. 回答負担を考え、20〜40問・回答時間10分以内が目安です。目的に直結する設問に絞り、自由記述は1〜2問にとどめると回答率が安定します。
Q3. ES(従業員満足度)とエンゲージメントはどちらを測るべきですか?
A. 両方を補完的に使うのが理想です。ESで働きやすさ(衛生要因)を確認し、エンゲージメントやeNPSで貢献意欲・愛着(熱量)を測ると、組織状態を立体的に把握できます。
Q4. 回答率を上げるにはどうすればよいですか?
A. 目的と匿名性を明示し、スマホで手軽に回答できる形式にすること、デジタルギフトなどのインセンティブ、経営層からの実施メッセージが効果的です。
Q5. 調査結果はどう活用すれば効果が出ますか?
A. 満足度×重要度マトリクスで優先課題を特定し、改善策を実行・共有して再測定するPDCAを回します。「結果を改善につなげ、従業員に還元する」ことが次回の信頼と回答率を高めます。
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まとめ
従業員満足度調査(ES調査)は、従業員の本音を可視化し、生産性・定着率・顧客満足度を高める起点です。
成功のポイントは、(1) 目的を明確にし、(2) カテゴリ別の設問を適切な数・表現で設計し、(3) 匿名性を確保して実施し、(4) 満足度×重要度マトリクスで優先課題を特定し、(5) 改善策を実行・共有してPDCAを回すことです。
あわせてエンゲージメントやeNPSを併用すれば、「働きやすさ」と「働きがい」を立体的に把握できます。
まずは本記事の設問40例から自社に合うものを選び、調査票を組み立ててみてください。匿名・スマホ対応で回答率の高いES調査を仕組み化したい方は、以下からお気軽にご相談ください。
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