EC・D2CのLINE診断7ステップ|商品レコメンドで購入率UP
- 2026/10/15
- 2026/10/15
商品数が増えるほど顧客が選びきれずに離脱し、LINE診断で商品レコメンドを始めたいものの、Shopify連携やクーポン配布の導線に悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
LINE診断を取り入れれば、好みに合う商品を数タップで提案し、結果別クーポンで購入まで後押しできます。
そこで今回は、EC・D2C向けLINE診断の実装方法と作り方7ステップを解説します。
この記事を読めば、実装方法の選び方からShopify連携、効果測定までを一通り理解できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修・運営情報
運営企業:ラーナーズ株式会社 Interviewz(インタビューズ)/ヒアリングDXブログ編集部
監修:Interviewz プロダクトチーム(ヒアリング・診断コンテンツ設計の支援実績をもとに監修)
専門領域:BtoB/BtoCのヒアリング設計、アンケートUX、診断コンテンツによるCVR改善
本記事は、ノーコードの診断・ヒアリングツール「Interviewz(インタビューズ)」を提供する編集部が制作しています。EC・D2Cブランドの診断コンテンツ設計やLINE連携診断の導入支援で得た実務知見をもとに、LINEヤフーやShopifyアプリ提供各社の公開情報を確認したうえで、商品レコメンドから購入までの導線設計を解説しています。
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EC・D2CのLINE診断とは|商品レコメンド診断の仕組み

EC・D2CのLINE診断は、LINE上でいくつかの質問に答えてもらい、回答に合う商品を結果として提案する仕組みです。まずは基本の流れと、Web診断やレコメンドエンジンとの違いを整理します。仕組みを正しく理解しておくと、後半の実装方法や導線設計の判断がスムーズになります。
LINE診断×商品レコメンドの基本の流れ
LINE診断で商品をすすめるとは、具体的にどのような流れを指すのでしょうか。
LINE診断とは、LINE公式アカウントのトーク画面や、LINE内で開くWebページで3〜7問程度の質問に答えてもらい、回答に応じた結果を自動で返す仕組みのことです。EC・D2Cでは、この結果に回答者に合う商品やセットをひも付けて提示します。D2Cとは、メーカーが卸や小売を通さず、自社ECで消費者に直接販売するビジネスモデルのことです。
流れとしては「友だち追加 → 診断回答 → 結果タイプ判定 → おすすめ商品とクーポンの提示 → 商品ページで購入」の5段階になります。スキンケアブランドなら、肌の悩みと季節の変化を聞いて「乾燥ゆらぎ肌タイプ」と判定し、化粧水と美容液のセットを初回10%オフで案内する形が代表的です。
設計の第一歩としては、提案したい商品を先に並べ、その商品に振り分けるために何を聞けばよいかを逆算する順番で考えると迷いにくくなります。
- LINE公式アカウントを友だち追加してもらう
- 3〜7問の質問に回答してもらう
- 回答から結果タイプを判定する
- 結果タイプに合う商品とクーポンを提示する
- 商品ページに遷移し、購入まで進んでもらう
Web診断との違いは「診断後もつながれるか」
自社サイトに置くWeb診断と、LINE上で行う診断は何が違うのでしょうか。
Web診断は検索や広告からの流入を受け止めやすい一方、回答者が誰なのか分からないまま、その場で関係が切れてしまうことが多くあります。LINE診断は回答の前後で友だち追加が発生するため、診断後もメッセージで再接触できる点が最大の違いです。
ECの購入は1回の訪問で完結しないことも多く、初回訪問で買わなかった顧客に3日後のリマインドや在庫の再入荷通知を届けられるかどうかで、最終的な購入率は大きく変わります。Web診断の結果ページからLINE友だち追加に誘導し、続きの提案をLINEで行う組み合わせも有効です。
診断を置く場所を決めるときは、集客の入口はWeb、購入までの追客はLINEと役割を分けて考えると整理しやすくなります。
レコメンドエンジンとの違いは「本人の申告を使うか」
ECサイトにすでにレコメンド機能がある場合でも、LINE診断を導入する意味はあるのでしょうか。
レコメンドエンジンとは、閲覧履歴や購買履歴などの行動データから、関連性の高い商品を自動で表示する仕組みのことです。行動データが十分にある既存顧客には強い一方、初回訪問者のように履歴がない人には精度が出にくいという弱点があります。
LINE診断は、肌質・体質・好み・予算・利用シーンといった本人の申告を使うため、初回訪問者にも根拠のある提案ができます。このように顧客が自ら企業に提供した情報をゼロパーティデータと呼び、行動データでは分からない「なぜ買うのか」まで把握できる点が強みです。
既存のレコメンド機能がある企業は、新規顧客は診断、既存顧客は行動データという使い分けから始めると、両方の強みを活かせます。
| 比較項目 | LINE診断 | Web診断 | レコメンドエンジン |
|---|---|---|---|
| 提案の根拠 | 本人の回答(ゼロパーティデータ) | 本人の回答 | 閲覧・購買履歴 |
| 初回訪問者への精度 | 高い | 高い | 低くなりやすい |
| 診断後の再接触 | LINEで可能 | 難しい | サイト再訪時のみ |
| クーポンの出し分け | 結果別に配信しやすい | 結果ページで表示可能 | ツールにより可能 |
| 向いている場面 | 新規獲得から購入、リピートまで | 検索・広告流入の受け皿 | 既存顧客のクロスセル |
ECでLINE診断が注目される理由とメリット・注意点

EC・D2CでLINE診断の導入が増えている背景には、広告費の高騰や、選択肢が多すぎて買えない顧客の増加があります。ここでは主なメリットを4つ紹介し、あわせて導入前に知っておきたい注意点も整理します。社内で導入を提案する際の説明材料としても活用してください。
メリット1:選べない顧客の迷いを解消し、離脱を防げる
商品ページまで来ているのに、購入されずに離脱してしまうのはなぜでしょうか。
心理学では、選択肢が多すぎると比較の負担が大きくなり、結局何も選ばなくなる現象を「選択のパラドックス」と呼びます。化粧品で20SKU、サプリで15種類といった商品構成になると、初めて訪れた顧客は自分に合う1つを決めきれずに離脱しがちです。SKUとは、色やサイズ違いまで区別した在庫管理上の最小単位のことです。
LINE診断で5問ほど答えてもらい、「おすすめは1品、次点は1品」と選択肢を2つまで絞って提示すれば、比較の負担が大きく下がります。結果に「なぜこの商品なのか」の理由を添えると、納得感が増して購入につながりやすくなります。
まずは自社ECで離脱率が高いカテゴリページを特定し、そこに診断への導線を置くところから始めると効果を測りやすくなります。
メリット2:LINEで継続的に再接触できる
診断で商品を提案しても、その場で買われなかった顧客はどうすればよいのでしょうか。
LINEヤフーの発表によると、LINEの国内月間利用者数は2025年12月末時点で1億人を超えています。メールより日常的に開かれるチャネルのため、診断後に買わなかった顧客にも、結果に合わせた情報を届け直せます。
結果タイプ別に「当日は結果のおさらいとクーポン、3日後に使い方のコツ、7日後にクーポン期限のお知らせ」と届けるステップ配信を組めば、検討中の顧客を購入まで育てられます。ステップ配信とは、あらかじめ決めた順番と間隔でメッセージを自動送信する仕組みのことです。
配信は結果タイプごとに内容を変え、全員一斉の配信は月2〜4回程度に抑えると、ブロックを増やさずに再接触を続けられます。
メリット3:ゼロパーティデータで提案とCRMの精度が上がる
診断で集めた回答は、商品提案以外にも使えるのでしょうか。
診断の回答は、そのままセグメント配信の条件になります。セグメント配信とは、属性や回答内容で絞り込んだ相手にだけメッセージを送る配信方法のことです。「敏感肌と回答した人だけに低刺激ラインの新商品を案内する」といった配信ができ、全員への一斉配信よりも反応率が高まります。
さらに回答データをCRMに蓄積すれば、商品開発や在庫計画にも活かせます。CRMとは、顧客情報や購買履歴を一元管理し、関係づくりに活かすシステムのことです。「乾燥が悩みと答えた人が全体の42%」といった集計は、次の新商品の企画根拠にもなります。
回答データの活用範囲を広げたい場合は、設問を作る段階で「商品提案に使う設問」と「分析に使う設問」を分けて設計しておくと後で困りません。
メリット4:結果別クーポンで購入の最後のひと押しができる
診断の結果を見て興味を持った顧客に、どうすれば購入を決めてもらえるのでしょうか。
診断の直後は、自分の悩みが言語化され、解決策への関心が最も高まっているタイミングです。そこで結果に合う商品の限定クーポンを提示すると、「今買う理由」が生まれます。全員に同じ割引を配るのではなく、結果タイプや検討度合いに応じて特典を変えれば、値引きコストも抑えられます。
インタビューズ編集部がまとめたLINE診断のCVRに関する記事では、一斉配信のCVRが0.3〜1.5%程度、セグメント配信が1.0〜3.0%程度であるのに対し、結果連動オファー付きのLINE診断は3.0〜8.0%程度が目安とされています。CVRとは、訪問数や配信数のうち購入などの成果に至った割合のことです。
クーポンは「割引額の大きさ」よりも「結果との一致度」で選ぶ意識を持つと、利益を削らずに購入率を上げやすくなります。
注意点:設問の負担・値引き依存・法令を事前に確認する
導入前に、どのようなリスクを想定しておくべきでしょうか。
よくある失敗は3つあります。1つ目は設問を詰め込みすぎて途中離脱が増えること、2つ目は毎回クーポンを付けて定価で買われなくなること、3つ目は景品表示法や個人情報の扱いを確認しないまま公開してしまうことです。景品表示法とは、過大な景品や誤解を招く表示を規制する法律のことです。
自社商品の値引きは原則として景品類にあたりませんが、診断回答者へのプレゼントや抽選キャンペーンを組み合わせる場合は上限額の確認が必要になります。回答データとLINEユーザーIDを結び付ける場合は、プライバシーポリシーで利用目的を示しておくことも欠かせません。
以下のチェックリストを公開前に確認しておくと、手戻りを防げます。
- 設問数は3〜7問に収め、1問目は迷わず答えられる内容にしている
- クーポンは初回購入や特定の結果タイプに限定し、常時配布にしていない
- プレゼントや抽選を付ける場合は、景品表示法の上限を確認している
- 回答データの利用目的をプライバシーポリシーに明記している
- 薬機法や健康増進法に触れる表現を、結果文に使っていない
【比較表】EC向けLINE診断の実装方法5選

EC向けのLINE診断は、LINE公式アカウントの標準機能だけで作る方法から、Shopify連携アプリや診断ツールを組み合わせる方法まで、大きく5つに分けられます。それぞれ費用・設問の自由度・Shopify連携・データ活用の範囲が異なります。まず比較表で全体像を押さえ、そのあとに個別の特徴を解説します。
| 実装方法 | 費用の目安 | 分岐・結果の自由度 | 回答者の識別 | Shopify連携 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. LINE公式アカウント標準機能 | 0円〜(LINE公式アカウントの料金のみ) | 低い(2〜4タイプ程度) | 難しい | なし(手動でコード配布) | まず小さく試したい企業 |
| 2. LINE拡張ツール(Lステップ・エルメなど) | 無料プラン〜月額数万円 | 高い | 可能(タグで管理) | ツールにより一部可能 | LINE内のシナリオ配信を作り込みたい企業 |
| 3. Shopify×LINE連携アプリ | 月額数百円〜数万円 | アプリにより異なる | 可能(ID連携) | 強い(購買データ・クーポン) | Shopifyの購買データで配信したい企業 |
| 4. 診断ツール×LINEのID連携(Interviewzなど) | ツールの料金プランによる | 高い | 可能(LINEユーザーID) | Webhook・APIや連携アプリ経由 | 診断データをCRM・MAで活用したい企業 |
| 5. Messaging APIで独自開発 | 数十万円〜(開発費) | 非常に高い | 可能 | 自由に実装可能 | 開発体制がある大規模EC |
LINE公式アカウントの料金は、コミュニケーションプランが月額0円(無料メッセージ200通)、ライトプランが月額5000円(5000通)、スタンダードプランが月額15000円(30000通)です(いずれも税別)。追加メッセージ料金は改定されることがあるため、導入時はLINEヤフー for Businessの料金ページで最新情報を確認してください。
方法1:LINE公式アカウント標準機能で作る
追加費用をかけずに、LINE診断を始めることはできるのでしょうか。
LINE公式アカウントの標準機能だけでも、簡易的な診断は作れます。リッチメッセージやカードタイプメッセージのボタンに「質問1-A」のようなキーワード送信を設定し、そのキーワードに反応する応答メッセージで次の質問や結果を返す方法です。応答メッセージとは、特定の言葉に対して決まった返信を自動で送る機能のことです。
質問2問・選択肢2つずつなら結果は4パターンになり、応答メッセージを6〜8個用意すれば運用できます。クーポンも管理画面から無料で作成できるため、結果ごとに別のクーポンを返すことも可能です。
ただし、誰がどの結果だったかは自動で記録されず、Shopifyの購買データとも結び付きません。費用をかけずに「診断で商品を絞ると反応が変わるか」を検証する段階に向いています。
方法2:LINE拡張ツールのタグ・分岐機能で作る
診断結果ごとに自動で振り分け、その後の配信まで組みたい場合はどうすればよいのでしょうか。
LINE拡張ツールとは、LINE公式アカウントにMessaging APIで接続し、タグ付けや分岐配信などの機能を追加するサービスのことです。Messaging APIは、LINEの機能を外部システムから操作するための仕組みを指します。Lステップやエルメ(L Message)、Linyなどが代表的で、回答に応じて自動でタグを付け、タグごとに異なる商品提案やステップ配信を送れます。
「乾燥タイプ」のタグが付いた人に、当日は保湿ラインの提案、3日後に使い方動画、7日後にクーポン期限の案内を送るといったシナリオを、ノーコードで組めるのが強みです。ノーコードとは、プログラミングをせずに画面操作だけで設定できることを指します。
一方、Shopifyの購買データとの連携はツールによって差があります。作り方はLステップ診断の作り方やエルメ診断の作り方で詳しく解説しています。
方法3:Shopify×LINE連携アプリを活用する
Shopifyで自社ECを運営している場合、購買データとLINEをどうつなげばよいのでしょうか。
Shopifyには、LINE公式アカウントと連携するアプリが複数あります。ソーシャルPLUSの「CRM PLUS on LINE」は、Shopifyの会員IDとLINEユーザーIDを結び付けるID連携を軸に、購買データに応じた配信やカゴ落ちリマインドを実現するアプリです。同社の発表では、2025年7月時点で2500ストア以上に導入され、ID連携を行った延べユーザー数は500万人を超えています。
もると株式会社の「LINE連携クーポンくん」は、LINE友だち追加時のクーポン自動発行や、商品ページ上のボタンから受け取れる取得型クーポンに対応し、月額5米ドルから利用できます。カゴ落ちとは、カートに商品を入れたまま購入を完了せずに離脱することです。
これらのアプリは購買データやクーポン発行に強い一方、分岐の多い診断そのものを作る機能は限られる場合があります。診断は診断ツール、配信とクーポンは連携アプリと役割を分ける構成が現実的です。
方法4:診断ツールとLINEのID連携で作る
分岐の多い診断と、回答データの活用を両立させるにはどの方法が適しているのでしょうか。
診断ツール側で設問・分岐・結果ページを作り、LINEログインやLIFFでLINEユーザーIDとひも付ける方法です。LIFFとは、LINEアプリ内で外部のWebページを開き、LINEのユーザー情報と連携できる仕組みのことです。結果ページごとに異なる商品とクーポンを表示でき、誰が・どの診断で・どの結果になったかを1つのIDで管理できます。
Interviewz(インタビューズ)は診断回答とLINEユーザーIDのひも付けに対応し、HubSpot・Salesforce・Googleスプレッドシート・Slack・Webhook/APIへ回答データを連携できます。Webhookとは、ある出来事が起きたときに外部システムへ自動で通知する仕組みのことです。Shopifyへの反映は、Webhook/APIと自動化ツールやShopify側の連携アプリを組み合わせて設計します。
結果タイプを商品開発や広告のターゲティングにも活かしたい企業は、この方法を軸に検討すると後々の分析が楽になります。
方法5:Messaging APIで独自開発する
既存ツールでは要件を満たせない場合、自社開発という選択肢はあるのでしょうか。
Messaging APIを使えば、診断ロジック・商品データベース・在庫・会員情報をすべて自社システムで連動させられます。数百SKUの商品から在庫のあるものだけを提案する、購入履歴と診断結果を掛け合わせて定期便のプランを変える、といった高度な仕組みも実現可能です。
ただし初期開発に数十万円から数百万円、運用後もLINEやShopifyの仕様変更への対応が必要になります。実装例はLINE Messaging API×診断の連携と実装例で紹介しています。
まずは方法4までで仮説検証を行い、成果と要件が固まってから独自開発に進むと、投資の判断を誤りにくくなります。
自社に合う実装方法の選び方4つの基準

5つの方法には一長一短があるため、自社の商品構成・ECカートの種類・運用体制に合わせて選ぶ必要があります。ここでは判断に使える4つの基準を紹介します。最後に、基準ごとのおすすめ方法を早見表にまとめます。
基準1:商品数と結果タイプの数
提案したい商品は何品あり、結果タイプはいくつ必要でしょうか。
提案する商品が3〜4品で、質問も2〜3問に収まるなら標準機能でも運用できます。一方、肌質×悩み×年代で12タイプに分ける場合や、回答ごとに点数を付けて合計点で判定するスコアリング型の場合は、手作業で応答メッセージを管理するのが難しくなります。
D2Cブランドでは、主力商品5品に対して結果タイプを5〜8個用意する構成が扱いやすい規模です。商品数がそれ以上になる場合は、診断で「カテゴリ」を絞り、その中の商品は人気順で見せる二段構えにすると、設問を増やさずに済みます。
最初は5タイプ程度で始め、回答データが1000件ほど集まってから細分化すると、失敗しにくくなります。
基準2:ECカートとの連携要件
診断結果と購入データを結び付ける必要はあるでしょうか。
「診断経由で何件売れたか」を正確に測るには、診断結果と購買データの結び付けが欠かせません。Shopifyを使っている場合は、ID連携アプリで会員とLINEを結び付けるか、結果タイプ別のクーポンコードやUTMパラメータで購入を識別する方法があります。UTMパラメータとは、URLの末尾に付けて流入元を識別するための文字列のことです。
結果タイプごとに別のクーポンコードを発行するだけでも、Shopifyの割引レポートで「乾燥タイプのコードが何回使われたか」が分かります。より細かく顧客単位で追いたい場合に、ID連携の仕組みを検討します。
連携要件は「タイプ単位で分かればよいか」「顧客単位で必要か」の2段階で整理すると、過剰な投資を避けられます。
基準3:回答データを使う範囲
回答データをLINE配信以外にも使う予定はあるでしょうか。
回答データをLINE内の配信だけに使うなら、拡張ツールのタグ管理で十分です。一方、MAツールでのメール配信、広告のターゲティング、商品企画の分析など複数の部署で使う場合は、CRMやスプレッドシートにデータを送れる仕組みが必要になります。MAとは、マーケティングオートメーションのことで、見込み顧客の行動に応じて配信やスコアリングを自動化するツールを指します。
D2Cでは、マーケティング担当がLINE配信、商品企画担当が回答の集計、CS担当が問い合わせ対応と、同じデータを複数の部署が使う場面が多くあります。最初から外部連携できる構成にしておくと、部署ごとに手作業でデータを加工する手間がなくなります。
導入前に、回答データを使いたい部署と用途を一覧にしておくと、必要な連携先が明確になります。
基準4:運用体制とコスト
診断の作成と改善を担当できる人員はどのくらいいるでしょうか。
標準機能は費用がかからない一方、結果を増やすたびに応答メッセージやクーポンを手作業で作る必要があります。拡張ツールは配信シナリオを細かく組める分、設計と保守に一定の工数がかかります。診断ツールは設問と結果の編集画面がまとまっているため、マーケティング担当者1人でも改善を回しやすい傾向があります。
費用を比較するときは月額料金だけでなく、作成と改善にかかる社内工数を時給換算して加えると実態に近づきます。月額3万円のツールでも、毎月20時間の作業が5時間に減るなら、時給3000円換算で45000円分の工数削減になります。
手法ごとの総額はLINE診断の費用相場を4手法で比較した記事も参考になります。
| こんな企業 | おすすめの方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 費用をかけずに効果を検証したい | 方法1 | 無料プランでも応答メッセージで診断を作れるため |
| LINE内のステップ配信を作り込みたい | 方法2 | タグとシナリオ配信を細かく設定できるため |
| Shopifyの購買データで配信を変えたい | 方法3 | 会員IDとLINEユーザーIDを連携できるため |
| 診断データを複数部署・CRMで使いたい | 方法4(必要に応じて方法3と併用) | 回答をLINEユーザーIDで識別し外部連携できるため |
| 在庫や会員データと完全に連動させたい | 方法5 | 自社システムと自由に連携できるため |
▼D2C・自社ECでの診断活用を体系的に知りたい方へ
👉 D2C・自社ECにおける診断コンテンツ活用ガイド
商品レコメンド診断の作り方7ステップ
ここからは、EC・D2C向けの商品レコメンド診断を作るまでの流れを7ステップで解説します。使うツールによって画面は異なりますが、設計の順番は共通です。全体像を先に一覧で確認してから、各ステップの詳細に進みます。
- Step1:目的とKPIを決める
- Step2:提案する商品と結果タイプを対応させる
- Step3:設問と選択肢を作る
- Step4:判定ロジックを組む
- Step5:結果ページ・結果メッセージを作る
- Step6:LINE連携とクーポンを設定する
- Step7:テストして公開・告知する
Step1:目的とKPIを決める
商品レコメンド診断で、最終的に何を増やしたいのでしょうか。
KPIとは、重要業績評価指標のことで、目標達成までの進み具合を測る中間指標を指します。EC・D2Cなら「診断完了数」「友だち追加数」「クーポン取得数」「診断経由の購入数」の4つを置くのが基本です。新規獲得が目的なら初回購入率、既存顧客向けならクロスセル率や客単価を最終指標にします。
月間の診断経由購入を100件増やしたい場合、診断完了から購入までの転換率を5%と見込めば、必要な診断完了数は2000件と逆算できます。さらに完了率を60%と置けば、診断開始数は約3400件が目標になります。
目的が曖昧なまま作ると、診断数は増えたのに売上が変わらないという結果になりがちです。最初に最終成果を1つに絞っておきます。
Step2:提案する商品と結果タイプを対応させる
結果タイプはどのような切り口で分けるとよいのでしょうか。
商品レコメンド診断では、結果タイプと提案商品が1対1か1対2で対応するように設計するのが原則です。スキンケアなら「乾燥ゆらぎ肌タイプ→保湿セット」「皮脂バランス崩れタイプ→さっぱりライン」のように、まず商品側から結果タイプを決めます。
このとき、スプレッドシートで「結果タイプ名/提案商品/次点商品/特徴の説明/クーポン」の列を持つ対応表を作ると、関係者間の認識がずれません。在庫が少ない商品や終売予定の商品は結果に入れず、在庫の安定した主力商品を中心にすると、品切れによる機会損失を防げます。
結果名はネガティブな言葉を避け、「伸びしろ」や「次の一手」が分かる表現にすると、結果を受け取ったときの印象がよくなります。
| 結果タイプ | 提案商品 | 次点商品 | 結果別特典 |
|---|---|---|---|
| 乾燥ゆらぎ肌タイプ | 保湿化粧水+美容液セット | 保湿クリーム | セット初回10%オフ |
| 皮脂バランス崩れタイプ | さっぱり化粧水 | 拭き取りローション | ミニサイズ同梱 |
| くすみ・ハリ不足タイプ | エイジングケア美容液 | マッサージクリーム | 送料無料 |
| 敏感ゆらぎタイプ | 低刺激トライアルセット | 保湿ミスト | トライアル500円引き |
Step3:設問と選択肢を作る
設問は何問くらいにするのが適切なのでしょうか。
LINE上の診断は、スマートフォンで片手のまま答えられる3〜7問が目安です。設問は「結果タイプを判定する設問」と「特典やおすすめの強さを変える設問」に分けて考えます。後者には、購入経験の有無、予算帯、使用頻度などが入ります。
1問目は「最近いちばん気になる肌の悩みはどれですか」のように、迷わずタップできる単一選択にします。選択肢は4〜5個に絞り、どれにも当てはまらない人のために「特に悩みはない」も用意すると、無理な回答による判定ミスを減らせます。
設問の作り方はLINE診断の質問例50選でも詳しく紹介しています。
Step4:判定ロジックを組む
回答から結果タイプを決めるロジックには、どのような種類があるのでしょうか。
主な方式は2つです。フローチャート型は、回答によって次の質問を変え、最後の分岐で結果を決める方式です。ポイント型は、各選択肢に結果タイプごとの点数を割り振り、合計点が最も高いタイプを結果にする方式を指します。
商品数が少ないD2Cブランドではフローチャート型が分かりやすく、商品数が多い場合や複数の悩みを同時に評価したい場合はポイント型が向いています。ポイント型では、全パターンを仮入力して特定の結果タイプに偏らないかを事前にシミュレーションしておくことが重要です。
ロジックを組んだら、結果タイプごとの想定出現率を表にしておくと、公開後に実際の分布と比べて設計の歪みに気づけます。
Step5:結果ページ・結果メッセージを作る
結果を伝える画面では、商品をどのように見せると購入につながりやすいのでしょうか。
結果ページは「結果タイプの説明 → その理由 → おすすめ商品 → 使い方 → クーポン → 購入ボタン」の順に構成すると、商品提案が売り込みではなく結果に対する解決策として受け止められます。商品画像と価格、レビューの評価を1画面に収めると、比較のために別ページへ移動する手間が減ります。
ボタンの文言は「商品を見る」より「乾燥ゆらぎ肌向けセットを見る」のように、結果とつながる表現にします。さらに「結果をLINEで受け取る」ボタンを置けば、その場で買わなかった顧客とも接点を残せます。
薬機法の観点から、化粧品や健康食品の結果文では「治る」「改善する」といった効能効果の表現を避け、法務担当と表現ルールを共有しておきます。
Step6:LINE連携とクーポンを設定する
診断とLINE、クーポンはどのような順番で設定すればよいのでしょうか。
設定の順番は「LINE公式アカウントとの連携 → クーポンの作成 → 結果ページへのひも付け」です。診断ツールを使う場合は、LIFF URLやLINEログインの設定を行い、回答とLINEユーザーIDが結び付くことを確認します。クーポンはShopifyの割引コード、またはLINE公式アカウントのクーポン機能で、結果タイプごとに作成します。
Shopifyで割引コードを使う場合は、コードを結果タイプごとに分け、「1人1回まで」「有効期限は回答日から14日」などの条件を設定します。詳しい導線の組み方は次の章で解説します。
友だち追加時のあいさつメッセージにも診断への導線を入れておくと、診断を経由せずに友だちになった人も取りこぼさずに済みます。
Step7:テストして公開・告知する
公開前には、どのような点をテストすればよいのでしょうか。
すべての回答パターンを社内メンバーで実際に回答し、想定どおりの結果・商品・クーポンが表示されるかを確認します。5タイプなら最低でも各タイプを2回ずつ、計10回は通し、クーポンコードを実際にShopifyのカートに入力して割引が適用されるかまで確かめます。
公開後は、リッチメニュー、商品ページ、同梱チラシのQRコード、SNS広告など複数の入口から診断へ誘導します。リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に常時表示されるメニューのことです。入口づくりはLINEリッチメニュー診断の作り方も参考になります。
公開直後の2週間は結果タイプの分布と完了率を毎日確認し、想定とのズレがあれば設問や配点をすぐに修正します。
▼診断の作り方を手順書で確認したい方へ
👉 5ステップでできる診断コンテンツの作り方
Shopify連携とクーポン配布までの導線設計
商品レコメンド診断の成果は、結果を見てから購入完了までの導線で大きく変わります。ここでは、Shopifyで自社ECを運営している企業を想定し、診断からクーポン配布、購入、データの戻し方までを順番に解説します。LINE診断の記事では触れられることが少ない部分ですが、購入率を左右する中心でもあります。
- LINE公式アカウントの友だち追加、またはLIFFで診断を開始する
- 診断の回答から結果タイプを判定する
- 結果ページに提案商品と結果別クーポンを表示する
- ディスカウントリンクで商品ページへ遷移し、割引を自動適用する
- Shopifyで購入が完了し、注文に割引コードが記録される
- LINEで購入後フォローや次回提案を配信する
- 結果タイプと購入データをCRMやスプレッドシートで突き合わせる
クーポンの配り方は5パターンから選ぶ
診断の結果に合わせたクーポンは、どのような形で配るのがよいのでしょうか。
クーポンの配り方には、全員共通のコード、結果タイプ別のコード、1人1つのユニークコード、LINE連携アプリによる自動発行、LINE公式アカウントのクーポン機能の5パターンがあります。ユニークコードとは、受け取る人ごとに異なる文字列を発行するクーポンコードのことで、SNSでコードが拡散されて想定外に使われるリスクを防げます。
最初の検証段階では結果タイプ別のコードがおすすめです。「DRY10」「OIL10」のようにタイプ名が分かるコードにしておくと、Shopifyの割引レポートだけでタイプ別の利用件数を集計できます。
月間の診断完了数が数千件を超え、コード流出が気になり始めたら、ユニークコードやアプリによる自動発行に切り替えると安全です。
| 配り方 | 設定の手間 | 流出リスク | 効果測定のしやすさ | 向いている段階 |
|---|---|---|---|---|
| 全員共通コード | 少ない | 高い | 診断全体でのみ把握 | 初回の簡易テスト |
| 結果タイプ別コード | 少ない〜中 | 中 | タイプ別に把握できる | 検証〜本格運用の初期 |
| ユニークコード(一括生成) | 中 | 低い | 顧客単位で把握できる | 診断数が多い本格運用 |
| LINE連携アプリで自動発行 | 中(初期設定) | 低い | アプリの管理画面で把握 | Shopifyで継続運用する段階 |
| LINE公式アカウントのクーポン機能 | 少ない | 中 | LINE管理画面で把握 | 店舗併用や簡易運用 |
Shopifyで結果タイプ別の割引コードを作る
Shopifyの管理画面で、結果別のクーポンはどのように作ればよいのでしょうか。
Shopifyの管理画面「割引」から割引コードを作成し、割引の種類(商品の割引・注文の割引・送料無料など)、割引額、対象商品、使用回数の上限、有効期間を設定します。結果タイプごとにコードを分け、対象商品も提案商品に限定しておくと、結果と特典が一致し、想定外の商品に割引が使われることも防げます。
ユニークコードを大量に発行したい場合は、Shopifyアプリを併用します。SegunoのBulk Discount Code Botは、Shopifyの割引ルールのもとで個別コードを一括生成し、CSVで書き出せるアプリで、無料プランでは3セットまで作成でき、有料のBasicプランは月額19米ドルです。CSVとは、表形式のデータをカンマで区切って保存するファイル形式のことです。
書き出したコードはLINE配信ツールや診断ツールに取り込み、1人に1コードずつ割り当てます。コードの残数が少なくなったら追加生成する運用ルールも決めておきます。
ディスカウントリンクで商品ページへ直行させる
クーポンコードを手入力してもらう方式で、離脱は起きないのでしょうか。
コードをコピーしてカートで貼り付ける操作は、スマートフォンでは意外に手間がかかり、入力し忘れや入力ミスが離脱の原因になります。Shopifyでは、割引コードを含む共有用のリンク(ディスカウントリンク)を作成でき、リンクを開くだけでチェックアウト時に割引が自動で適用されます。
リンクの末尾にリダイレクト先として商品ページを指定すれば、「結果ページのボタンをタップ → 提案商品のページ → カートに入れる → 割引適用済みで決済」と最短距離で進めます。さらにUTMパラメータで「utm_source=line」「utm_campaign=dry」のように結果タイプを付けておけば、Googleアナリティクスでもタイプ別の購入数を確認できます。
リンクを作ったら、必ずスマートフォンのLINE内ブラウザで開き、割引が適用されるかを確認してから公開します。
LINE連携アプリで配布とリマインドを自動化する
クーポンを配ったあとのリマインドや、購入後のフォローも自動化できるのでしょうか。
Shopify×LINE連携アプリを使えば、クーポンの有効期限前のリマインドや、カゴ落ちリマインド、発送通知などをLINEで自動配信できます。CRM PLUS on LINEは、Shopify Flowと組み合わせて購買データに応じた配信を自動化できると案内されています。Shopify Flowとは、Shopify上の出来事をきっかけに処理を自動実行するワークフロー自動化アプリのことです。
診断で「乾燥タイプ」と判定され、クーポンを受け取ったのに5日間購入がない人には期限2日前のリマインドを送り、購入した人には7日後に使い方のコツとレビュー依頼を送る、といったシナリオが組めます。
アプリの機能や料金、Shopifyのプラン条件は更新されることがあるため、導入前に各アプリの公式ページで最新の仕様を確認してください。
診断結果と購入データを同じIDでつなげる
診断の結果タイプと、実際に購入した商品を結び付けて分析するにはどうすればよいのでしょうか。
顧客単位で分析するには、診断側のLINEユーザーIDと、Shopify側の会員IDを結び付ける必要があります。Shopify側はID連携アプリでLINEユーザーIDと会員IDを連携し、診断側は回答データにLINEユーザーIDを持たせておけば、LINEユーザーIDをキーに両方のデータを突き合わせられます。
Interviewzは回答データをWebhook/APIやGoogleスプレッドシートに送れるため、Shopifyの注文データと同じシートで集計したり、自動化ツールを介して結果タイプを顧客タグとして反映したりする設計も検討できます。Shopifyへの直接反映の可否や設定方法は、構成によって異なるため導入前に提供元へ確認しておくと安心です。
顧客単位の連携が難しい段階では、結果タイプ別の割引コードとUTMパラメータでタイプ単位の成果を測り、段階的に精度を上げていく進め方が現実的です。
景品表示法とクーポン設計の注意点
診断回答者にクーポンや景品を渡す場合、法律上どのような点に注意すればよいのでしょうか。
自社商品の値引きは、原則として景品表示法の景品類にあたりません。一方、購入者全員に物品を渡す「総付景品」は、取引価額1000円未満なら200円まで、1000円以上なら取引価額の10分の2までが上限です。抽選で渡す「一般懸賞」は、取引価額5000円未満なら取引価額の20倍まで、5000円以上なら10万円までで、景品の総額は売上予定総額の2%以内とされています。
「診断に回答した人の中から抽選で10名にフルラインセットをプレゼント」といった企画は、購入を条件にするかどうかで扱いが変わります。特定の結果タイプにだけ高額な特典を付けると、特典目当ての回答が増えてデータが歪む点にも注意が必要です。
個別の判断は消費者庁の公表資料を確認し、必要に応じて法務担当や専門家に相談してください。本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。
LINE診断の効果測定とデータ活用

LINE診断は、公開して終わりではなく、数字を見ながら改善することで購入率が伸びていきます。ここでは追うべき指標と、改善の進め方を解説します。まずは指標の一覧を確認します。
| 指標 | 計算式 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 診断開始率 | 診断開始数÷入口の表示・タップ数 | 入口の位置・訴求文の魅力 |
| 診断完了率 | 診断完了数÷診断開始数 | 設問数・設問の答えやすさ |
| 結果タイプ分布 | タイプ別完了数÷診断完了数 | 判定ロジックの偏り |
| 商品ページ遷移率 | 商品ページ遷移数÷結果表示数 | 結果文と商品提案の納得感 |
| クーポン利用率 | クーポン利用数÷クーポン取得数 | 特典内容・有効期限の妥当性 |
| 診断経由購入率 | 診断経由の購入数÷診断完了数 | 導線全体の成果 |
| 客単価 | 診断経由の売上÷購入数 | セット提案・クロスセルの効果 |
| 90日以内のリピート率 | 2回目購入数÷初回購入数 | 提案の満足度・購入後フォロー |
| ブロック率 | ブロック数÷友だち数 | 配信頻度・内容の適切さ |
ファネルのどこで離脱しているかを特定する
購入率が伸びないとき、どこから改善すればよいのでしょうか。
ファネルとは、診断開始から購入までの段階ごとに人数が減っていく様子を、漏斗に見立てて表したものです。全体の購入率だけを見ていると原因が分からないため、段階ごとの通過率を並べて、最も落ち込みが大きい箇所から手を付けます。
診断開始1000人のうち完了600人、商品ページ遷移240人、購入36人だった場合、完了率60%、遷移率40%、遷移後の購入率15%となります。この例では完了後の遷移率が低いため、結果文の説得力や商品画像の見せ方を優先して見直すべきだと判断できます。
改善は一度に1か所ずつ行い、変更前後で2週間ずつ数字を比べると、どの施策が効いたのかを正しく把握できます。
結果タイプ別に購入率とクーポン利用率を比べる
全体の数字だけを見ていて、改善点を見落としていないでしょうか。
全体の購入率が4%でも、結果タイプ別に分けると「乾燥タイプは7%、くすみタイプは1%」といった差が隠れていることがあります。購入率が低いタイプは、提案商品と悩みが一致していないか、価格帯が回答者の予算と合っていない可能性があります。
逆に、クーポン利用率は高いのにリピート率が低いタイプは、割引に惹かれて買っただけで商品への満足度が低い可能性があります。その場合は割引を弱め、使い方のフォロー配信を強化するほうがLTVの向上につながります。LTVとは、顧客生涯価値のことで、1人の顧客が取引期間全体でもたらす利益を指します。
月に1回は結果タイプ別の数字を商品企画やCSの担当者と一緒に振り返ると、数字だけでは見えない改善のヒントが見つかります。
A/Bテストで結果文とクーポンを改善する
どの結果文やクーポンが本当に効いているのかを確かめるには、どうすればよいのでしょうか。
A/Bテストとは、条件を1つだけ変えた2パターンを用意し、どちらの成果が高いかを比較する検証方法のことです。同じ結果タイプの中で「10%オフ」と「送料無料」を半数ずつに出し分ければ、自社の顧客にとってどちらが購入の後押しになるかを確かめられます。
比較の精度を保つには、1パターンあたり最低でも100件程度の結果表示を集めてから判断するのが目安です。テストする要素は、結果タイプ名、商品画像、ボタンの文言、クーポンの種類、有効期限の長さなどが候補になります。
テストでは1回につき1つの要素だけを変え、結果は社内で共有できる形で記録に残しておきます。
回答データを商品開発とCRMに活かす
診断で集まった回答は、売上以外にどう活かせるのでしょうか。
回答データを集計すると、顧客の悩みや好みの分布が見えてきます。「敏感肌の回答が前年より15ポイント増えた」といった変化は、新商品の企画や広告クリエイティブの見直しの根拠になります。属性と回答を掛け合わせて傾向を見るクロス集計は、クロス集計をExcelで行う方法で詳しく解説しています。
回答データをCRMやMAに連携しておけば、結果タイプに合わせたメールやLINEのステップ配信を継続して届けられます。診断を起点としたナーチャリングの全体像は診断×LINEステップ配信の設計手順も参考になります。ナーチャリングとは、見込み顧客に継続的に情報を届けて購買意欲を育てる活動のことです。
回答データは時間がたつと実態とずれていくため、半年に1回は再診断を促し、最新の悩みや好みに更新していく運用をおすすめします。
EC・D2CのLINE診断活用シーン|商材別の設計例

商品レコメンド診断の組み立て方は、商材によって変わります。ここではEC・D2Cで導入の多い5つの商材について、診断テーマと提案の設計例を紹介します。数値は設計の考え方を示すための試算例として参考にしてください。
| 商材 | 診断テーマ | 提案の単位 | 結果別特典の例 |
|---|---|---|---|
| スキンケア・コスメ | 肌タイプ・肌悩み診断 | ライン使いのセット | セット初回10%オフ |
| サプリメント・健康食品 | 生活習慣タイプ診断 | 定期便のプラン | 定期便初回500円引き |
| アパレル | 似合うシルエット・テイスト診断 | コーディネート一式 | 2点以上購入で送料無料 |
| コーヒー・食品 | 味の好み診断 | お試し3種セット | お試しセット特別価格 |
| ペットフード | 年齢・体重・悩み診断 | フードと量の提案 | サンプル無料 |
スキンケア・コスメ:ライン使いのセット提案で客単価を上げる
スキンケアブランドでは、診断をどのように売上につなげられるのでしょうか。
肌の悩み、肌質、季節による変化、現在使っているアイテムの数などを5問程度で聞き、4〜6タイプに振り分けます。単品ではなく化粧水と美容液のライン使いを結果として提案すると、診断の納得感と客単価の両方を高められます。
単品3000円の化粧水だけを買う顧客が、診断経由で5000円のセットを選ぶようになれば、客単価は約1.7倍になります。セット初回10%オフのクーポンを付けても、単品販売より粗利の総額は大きくなる計算です。
結果文には肌の状態と使い方の順番を具体的に書き、効能効果を断定する表現は避けるように注意します。
サプリメント・健康食品:定期便の入口として使う
定期購入が中心の健康食品では、診断をどこで使うのが効果的でしょうか。
睡眠・食事・運動などの生活習慣を聞き、生活リズムのタイプに合わせた商品と飲み方を提案します。健康食品は効果を感じるまで時間がかかるため、診断で「自分に合っている理由」を理解してもらうことが、定期便の継続率を高める土台になります。
定期便の初回だけを割り引くクーポンにしておけば、値引きのコストは1回で済みます。購入後は30日後に飲み方の振り返りを兼ねた再診断を送り、生活習慣の変化に合わせて商品を変更できるようにすると、解約を防ぎやすくなります。
健康食品は健康増進法や薬機法の表示ルールが厳しいため、結果文は事前に法務担当のチェックを受けてから公開します。
アパレル:似合うテイスト診断でコーディネートを提案する
サイズや好みの幅が広いアパレルでも、診断は役立つのでしょうか。
アパレルでは、体型の特徴や好きなテイスト、着用シーンを聞き、似合うシルエットやコーディネートを提案します。結果ページにトップスとボトムスの組み合わせを見せれば、1点だけを買う予定だった顧客に2点目を検討してもらえます。
「2点以上の購入で送料無料」を結果別特典にすると、割引をせずに複数点購入を促せます。在庫が少ないサイズや色を結果から外す運用ルールを決めておけば、提案した商品が品切れで買えない事態も防げます。
季節ごとに商品が入れ替わるため、結果に表示する商品は月1回見直す運用にしておくと、提案の鮮度を保てます。
コーヒー・食品:味の好み診断でお試しセットにつなげる
味の好みが分かりにくい食品では、診断をどう設計すればよいのでしょうか。
コーヒーやお茶、調味料のように味の違いが言葉で伝わりにくい商品は、「酸味と苦味どちらが好きか」「ミルクを入れるか」「飲む時間帯はいつか」といった日常の好みから提案します。専門用語を使わずに答えられる設問にすると、知識がない初心者でも診断を楽しめます。
結果として1品を断定するより、好みに近い3種類のお試しセットを提案するほうが、購入のハードルが下がります。お試しセットの購入者に2週間後に「いちばん好きだった1品」を選んでもらうアンケートを送れば、次の定期購入の提案につなげられます。
お試しセットの購入後アンケートは、回答者の好みデータをさらに精緻にする機会として設計しておくと、2回目以降の提案精度が上がります。
ペットフード:年齢・体重・悩みから量まで提案する
ペット用品のように購入者と使用者が異なる商材でも、診断は使えるのでしょうか。
ペットフードでは、犬猫の年齢、体重、活動量、気になる体調を聞き、合うフードと1日の目安量を提案します。飼い主は「うちの子に合うか」を最も気にしているため、ペットの名前を入れた結果文にすると、自分ごととして受け止めてもらいやすくなります。
フードの切り替えは失敗したくない心理が強いため、いきなり本品を売るより、サンプル無料の特典で試してもらう設計が向いています。サンプル請求時に配送先を入力してもらえば、その後の本品購入までLINEで追いかけられます。
ペットの年齢は毎年変わるため、誕生月に再診断を案内する配信を組んでおくと、ライフステージに合わせた商品切り替えを提案できます。
▼診断コンテンツの活用イメージを実例で確認したい方へ
👉 ヒアリング&診断コンテンツの実例集
EC・D2CのLINE診断ならInterviewz(インタビューズ)がおすすめ!

商品レコメンド診断を継続的に改善するには、回答データ・結果タイプ・LINEユーザーIDを同じ場所で扱える環境が欠かせません。ここでは、ノーコードの診断・ヒアリングツールInterviewz(インタビューズ)で何ができるかを、EC・D2Cの課題解決の視点で紹介します。
分岐のある商品レコメンド診断をノーコードで作れる
エンジニアに頼らずに、分岐のある診断を作って改善し続けることはできるのでしょうか。
Interviewzでは、診断の流れをツリー形式で作成・編集でき、回答に応じた分岐やスコア化、結果ごとの記事ページの作成までをノーコードで行えます。選択肢をタップするだけで進む設計のため、スマートフォンからの回答でも離脱を抑えやすくなります。
結果ページに商品画像やディスカウントリンクのボタンを置けば、結果から商品ページへの導線もマーケティング担当者だけで整えられます。設問や結果文の修正もその場で反映できるため、A/Bテストの結果を素早く改善に回せます。
回答データをCRM・スプレッドシートに連携できる
診断の回答を商品企画やCSの担当者に共有するたびに、手作業でリストを作っていないでしょうか。
InterviewzはHubSpot、Salesforce、Googleスプレッドシート、Slack、Webhook/APIなどとの連携に対応しています。回答データがスプレッドシートに自動で入るため、Shopifyの注文データと突き合わせた分析や、部署ごとのレポート作成の手間を減らせます。
同社の公表資料では、導入企業でリード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減といった成果が報告されています。購買データとの連携方法は自社の構成によって異なるため、導入時に連携の設計を相談しておくと安心です。
- 診断の作成・分岐・結果ページをノーコードで編集できる
- 回答とLINEユーザーIDをひも付け、結果タイプ別に管理できる
- HubSpot・Salesforce・Googleスプレッドシート・Slack・Webhook/APIに連携できる
- 1つのLINE公式アカウントで複数の診断を並行して配信できる
- 無料トライアルで、実際の画面を使って設計を試せる
Interviewz(インタビューズ)のLINE連携の強み
診断を「面白かった」で終わらせず、見込み顧客とつながる
診断コンテンツは回遊やシェアに強い一方で、「回答してもらった後、その人とつながれない」という弱点がありました。InterviewzのLINE連携は、回答データとLINEユーザーIDを紐づけることで、この弱点を解消します。診断が、そのまま見込み顧客の獲得チャネルになります。
1. 回答したその瞬間に、接点が残る
通常のWeb診断は、回答者が誰か分からないまま、その場で関係が切れます。Interviewzなら回答データにLINEユーザーIDが紐づくため、診断を入口に接点が残ります。友だち追加はフォーム入力より心理的ハードルが低く、診断の体験を途切れさせません。
2. 誰が・どの診断で・どんな結果だったかが分かる
回答者をLINEユーザーIDで識別できるので、診断結果をそのままセグメント情報として扱えます。複数の診断をまたいでも同一ユーザーは同じIDに蓄積されるため、見込み顧客を「点」ではなく「線」で理解できます。取得したIDは診断結果ごとのセグメント設計の起点となり、実際の配信はお使いのLINE公式アカウントの運用と組み合わせて行います。
3. 取得したデータは、いま使っているツールにそのまま流れる
LINEユーザーIDは回答データの一項目として、HubSpot・Salesforce・Googleスプレッドシート・Slack・Webhook/APIなど主要ツールに連携できます。新しい管理画面を覚える必要はなく、既存のCRM/MAの中で診断データを活かせます。
4. 拡散されるほど、入口が増える
LINE外でシェアされても、LIFF URL(LINEアプリ内でWebページを開く仕組み)を経由すれば公式アカウントへの導線を挟めます。1つの公式アカウントで最大30診断まで並行配信できるので、テーマ別に入口を増やしながら、集まるIDは1か所に蓄積されます。
診断を「楽しいコンテンツ」から「見込み顧客とつながる獲得チャネル」へ。InterviewzのLINE連携の詳細は資料にまとめています。
👉 資料請求はこちら
▼LINE連携診断の機能と料金をまとめて確認したい方へ
👉 インタビューズサービス概要資料
よくある質問(FAQ)

EC・D2CのLINE診断について、導入前によく寄せられる質問をまとめました。
Q1. LINE公式アカウントの無料プランでもEC向けの診断は作れますか
A. 作れます。選択肢ボタンにキーワード送信を設定し、応答メッセージで次の質問や結果を返す方法なら、コミュニケーションプラン(月額0円)でも運用できます。応答メッセージは配信通数にカウントされませんが、誰がどの結果だったかを自動で記録できず、Shopifyの購買データとも結び付かない点には注意が必要です。
Q2. 商品レコメンド診断の設問は何問が適切ですか
A. 3〜7問が目安です。結果タイプの判定に必要な設問を3〜5問、特典の強さや予算を判断する設問を1〜2問入れる構成が扱いやすくなります。設問を増やしすぎると完了率が下がるため、公開後に完了率を見ながら調整してください。
Q3. Shopifyのクーポンを診断結果ごとに出し分けることはできますか
A. できます。最も簡単なのは、Shopifyの割引機能で結果タイプごとに別の割引コードを作り、結果ページに表示する方法です。ディスカウントリンクを使えば、リンクを開くだけで割引が自動で適用されます。1人1つのコードを配りたい場合は、ユニークコードを一括生成できるアプリやLINE連携アプリを併用します。
Q4. 診断経由の売上はどのように測ればよいですか
A. 結果タイプ別の割引コードの利用件数と、UTMパラメータを付けたリンクからの購入数で、タイプ単位の売上を把握できます。顧客単位で追いたい場合は、Shopifyの会員IDとLINEユーザーIDをID連携アプリで結び付け、診断側のLINEユーザーIDと突き合わせて分析します。
Q5. 毎回クーポンを付けると値引き依存になりませんか
A. 常時配布にするとその可能性があります。クーポンは初回購入や特定の結果タイプに限定し、有効期限を回答日から7〜14日程度に設定するのがおすすめです。2回目以降は割引ではなく、使い方のフォローや再診断による商品提案で購入を後押しすると、利益を守りながらリピートを育てられます。
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まとめ
EC・D2CのLINE診断は、選びきれずに離脱する顧客の迷いを解消し、結果に合う商品とクーポンで購入まで後押しできる施策です。本記事のポイントを振り返ります。
- LINE診断はWeb診断と違い、診断後もLINEで再接触できる点が最大の強みです
- 実装方法は標準機能・拡張ツール・Shopify連携アプリ・診断ツールのID連携・独自開発の5つがあり、商品数と連携要件で選びます
- 作り方は「目的とKPI → 商品と結果の対応 → 設問 → ロジック → 結果ページ → LINE連携とクーポン → テスト」の7ステップで進めます
- Shopifyでは結果タイプ別の割引コードとディスカウントリンクを使い、商品ページまで最短距離で誘導します
- 効果測定はファネルの段階別と結果タイプ別に行い、A/Bテストで結果文とクーポンを改善し続けます
まずは主力商品を3〜5品選び、それぞれに対応する結果タイプとクーポンを1枚の表にまとめるところから始めてみてください。表ができれば、標準機能での簡易テストも、診断ツールでの本格運用もすぐに着手できます。
回答とLINEユーザーIDのひも付けや、CRM・スプレッドシートへのデータ連携まで含めて効率化したい場合は、Interviewz(インタビューズ)の無料トライアルで、自社の商品を使った診断の設計を試してみるのが近道です。
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