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BtoBサイトのCVR改善15施策|平均値やボトルネック診断、事例を徹底解説

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アクセスは伸びているのに問い合わせや資料請求が増えず、BtoBサイトのどこに手を入れればリード獲得につながるのか判断できずにいる方も多いのではないでしょうか。

CVR改善の型を取り入れれば、限られた工数でも成果に直結する箇所から手を打てるようになります。

そこで今回は、BtoBサイトのCVRを引き上げる平均値の見方、ボトルネックの診断手順、改善施策15個を解説します。

この記事を読めば、現在地の測り方から優先順位の付け方、効果検証の回し方までを一通り理解できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修・運営情報 

運営企業:ラーナーズ株式会社 Interviewz(インタビューズ)/ヒアリングDXブログ編集部

監修:Interviewz プロダクトチーム(ヒアリング・診断コンテンツ設計の支援実績をもとに監修)

専門領域:BtoB/BtoCのヒアリング設計、アンケートUX、診断コンテンツによるCVR改善

インタビューズ編集部は、ヒアリングDXツール「Interviewz」の開発と提供を通じて、BtoB企業のリード獲得とフォーム改善の現場に日々向き合っています。診断コンテンツやアンケートを用いたコンバージョン設計、フォーム離脱の分析、インサイドセールスへの連携までを支援してきた実務知見をもとに、現場でそのまま使える形に落とし込んで解説しています。

BtoBサイトにおけるCVRとは

CVR改善に取り組む前に、そもそも何を分母にして何を分子にするのかを社内でそろえておく必要があります。BtoBサイトの場合はコンバージョンの種類が複数あり、定義が揺れたまま議論すると改善の優先順位を誤ります。ここでは計算式と関連指標との違いを整理します。

CVRの計算式と分母の取り方

自社のCVRを聞かれたときに、すぐ同じ数字を答えられる状態になっているでしょうか。CVRとはコンバージョン率のことで、サイトを訪れたユーザーのうち成果地点に到達した割合を示す指標です。計算式は「コンバージョン数 ÷ セッション数 × 100」で表され、分母をセッション(訪問回数)にするか、ユーザー(訪問者数)にするかで数値が変わります。

1000セッションに対して問い合わせが8件あればCVRは0.8%となり、同じ期間のユニークユーザーが700人であればユーザー基準では約1.14%になります。BtoBサイトでは検討期間が長く同一ユーザーが複数回訪問するため、分母をどちらにそろえるかで見え方が大きく変わります。

実務では、広告のレポートと社内KPIで基準がずれる事故が起きやすいため、最初に「セッション基準で統一する」と決めて計測設定のドキュメントに明記しておくことをおすすめします。

BtoB特有のコンバージョン設計

BtoBサイトで追いかけるべきコンバージョンは1種類だけでよいのでしょうか。BtoBの購買は情報収集から稟議までに数か月かかることが珍しくなく、いきなり商談を申し込むユーザーはごく一部にとどまります。そこで、最終成果である問い合わせやデモ申込を「本命コンバージョン」、資料ダウンロードやメールマガジン登録を「中間コンバージョン」として分けて設計します。

ホワイトペーパーとは、業界の課題やノウハウをまとめた読み物形式の資料のことです。ホワイトペーパーのダウンロードを中間コンバージョンに置くと、まだ検討初期のユーザーからも連絡先を獲得でき、その後のメール施策で育成できるようになります。

まずは自社サイトのコンバージョンを本命と中間に分類し、それぞれの件数と率を別々にダッシュボードへ並べるところから着手すると、改善対象が明確になります。

CVRとCTR・CPAの違い

CVRだけを追いかけていると、なぜ改善しても売上が伸びないという事態が起きるのでしょうか。CTRとはクリック率のことで、広告や検索結果が表示された回数のうちクリックされた割合を指します。CPAとは顧客獲得単価のことで、1件のコンバージョンを得るためにかかった費用を示します。

CTRが高くCVRが低い場合は、広告文とランディングページの内容がずれている可能性が高く、逆にCTRが低くCVRが高い場合は、訴求は的確でも露出が足りていない状態だと判断できます。CPAは「広告費 ÷ コンバージョン数」で求められ、CVRが2倍になればCPAは半分に近づきます。

3つの指標を同じレポート上に並べ、週次で推移を見る運用にしておくと、CVRの変動が広告側の要因かサイト側の要因かを切り分けやすくなります。

BtoBサイトで押さえておきたい主要指標の整理
指標 計算式 主に見る場所 改善の主担当
CVR CV数 ÷ セッション数 × 100 サイト全体・LP単位 Webマーケティング担当
CTR クリック数 ÷ 表示回数 × 100 広告・検索結果 広告運用担当
CPA 広告費 ÷ CV数 広告アカウント 広告運用担当
フォーム通過率 送信完了数 ÷ フォーム到達数 × 100 入力フォーム Web制作・開発担当
商談化率 商談数 ÷ リード数 × 100 SFA・CRM インサイドセールス担当

BtoBサイトのCVR平均値と目安【最新版】

自社のCVRが高いのか低いのかは、単体の数値だけでは判断できません。経路とコンバージョン種別によって水準が大きく異なるため、比較対象を正しく選ぶ必要があります。ここでは公開されているベンチマークをもとに、実務で使える目安を整理します。

経路別のCVR平均値

同じサイトでも流入経路が変われば、なぜCVRがこれほど違うのでしょうか。ユーザーの検討度合いが経路ごとに異なるためで、指名検索や比較検討キーワードからの流入は成果につながりやすく、ディスプレイ広告のように潜在層へ幅広く配信する経路は成果率が下がります。

WordStreamが公開しているBtoB業界のベンチマークでは、検索広告のCVRが2.41%から3.04%、ディスプレイ広告のCVRが0.46%から0.80%とされています。オーガニック検索経由の目安はサイトの性質によって幅がありますが、記事コンテンツ中心のメディアでは0.5%前後、サービス紹介ページでは2%を超えることもあります。

自社のレポートを作る際は、必ず経路をディメンションに分けて集計し、全体平均だけで良し悪しを判断しないようにしてください。

コンバージョン種別ごとのCVR目安

資料ダウンロードと問い合わせを同じ基準で比べてよいのでしょうか。ユーザーが負う心理的なコストがまったく違うため、同列に扱うと改善の判断を誤ります。ferret Oneが公開しているBtoB向けの目安では、ホワイトペーパーダウンロードが5.0%から8.0%、サービス資料請求が1.0%から2.0%、問い合わせが0.5%から1.0%とされています。

デモリクエストのように営業担当との接触が前提になるコンバージョンは、海外の調査でも4.6%程度と報告されており、フォームの種類による差は明確です。種別ごとに目標値を分けて設定することが、CVR改善の出発点になります。

目標設定の際は、現状値に対して1.2倍から1.5倍の改善を四半期の目標に置き、達成したら次の水準へ引き上げる進め方が現実的です。

BtoBサイトのコンバージョン種別ごとのCVR目安
コンバージョン種別 CVR目安 検討段階 後続で必要な打ち手
ホワイトペーパーダウンロード 5.0〜8.0% 情報収集期 メール育成・スコアリング
メールマガジン登録 3.0〜6.0% 情報収集期 継続配信・セミナー誘導
診断コンテンツ完了 10.0〜30.0% 課題認識期 結果に応じた個別提案
サービス資料請求 1.0〜2.0% 比較検討期 インサイドセールスの架電
問い合わせ 0.5〜1.0% 比較検討期 即時対応・日程調整
デモ・トライアル申込 0.3〜1.0% 意思決定期 導入支援・見積提示

フォーム項目数とCVRの関係

入力項目を1つ増やすことに、どれほどの代償があるのでしょうか。海外のフォーム分析データでは、入力項目が3個のフォームのCVRが23.1%、5個で17.0%、7個で11.4%、10個以上で6.9%と報告されており、5個から7個の区間で1項目あたり約2.8ポイントも低下しています。

BtoBのリード獲得フォームに限定した数値では、5項目で13.2%、7項目で11.6%となっており、デスクトップの12.8%に対してスマートフォンは8.7%と、およそ32%の開きが生じています。離脱理由の内訳ではフォームの長さが37%で最も多く、項目の意味がわかりにくいことが22%と続きます。

まずは現在のフォーム項目を書き出し、営業が初回接触時に確認できる情報を削っていくと、短期間で成果が出やすくなります。

BtoBサイトのCVRが上がらない7つの原因

施策のリストを眺める前に、成果が出ていない原因を特定しておく必要があります。原因が異なれば有効な打ち手も変わるため、闇雲にフォームだけを直しても数値は動きません。ここではBtoBサイトで頻出する7つの原因を挙げます。

原因1:ターゲットと意思決定者の定義が曖昧である

サイトの訪問者は本当に商談につながる相手なのでしょうか。BtoBの購買では、情報収集を行う担当者と、予算を承認する決裁者が別人であることがほとんどです。ペルソナとは、自社の理想的な顧客像を年齢や職種、抱える課題まで具体的に描いた人物像のことです。

従業員300人規模の製造業で、情報システム部門の課長が調査し、役員会で最終決定するようなケースでは、担当者向けの機能説明と決裁者向けの費用対効果資料の両方が必要になります。片方しか用意していないサイトでは、社内稟議の段階で検討が止まります。

営業担当へのヒアリングを実施し、直近で受注した案件の関与者と決め手を洗い出すところから始めると、実態に即したターゲット定義に修正できます。

原因2:ページ表示速度が遅く離脱を招いている

コンテンツの中身以前に、ページが表示される前に離脱されていないでしょうか。表示速度が1秒から3秒へ延びるだけで直帰率がおよそ32%増加すると報告されており、画像の最適化を怠っているサイトでは深刻な機会損失が発生します。

導入事例ページに未圧縮の写真を10枚並べているだけで、モバイル回線では5秒以上かかることがあります。速度改善は施策の中でも投資対効果が高く、コンテンツを一切変えずにCVRが動く数少ない打ち手です。

Google PageSpeed Insightsで主要な流入ページを計測し、スコアが50を下回るページから優先して画像形式の変更と遅延読み込みの設定を進めてください。

原因3:CTAの視認性と文言が弱い

成果地点への導線は、ユーザーが探さなくても目に入る場所にあるでしょうか。CTAとは行動喚起のことで、資料請求ボタンや問い合わせリンクなど、ユーザーに次の行動を促す要素を指します。BtoBサイトではフッターに1つだけ設置されているケースが多く、記事を読み終えたユーザーが行動できずに離脱します。

「お問い合わせ」という汎用的な文言よりも、「3分でわかるサービス資料をダウンロードする」のように、得られるものと所要時間を明示した文言のほうが押されやすくなります。導入企業ロゴを併記したCTAでCVRが12%改善した報告もあります。

ページの冒頭、本文中の区切り、記事末尾の3か所にCTAを配置し、それぞれのクリック率を計測して文言を調整していく運用が有効です。

原因4:中間コンバージョンが用意されていない

問い合わせフォームしか受け皿がないサイトになっていないでしょうか。検討初期のユーザーにとって営業担当との接触はハードルが高く、有益な情報に触れても連絡先を残さずに離脱します。中間コンバージョンを用意していないサイトでは、獲得できるリードが検討終盤の層に限られます。

業界レポートやチェックリスト、テンプレート集などをダウンロード資料として整備すると、情報収集段階のユーザーからも接点を作れます。中間コンバージョンのCVRは本命コンバージョンの5倍から10倍になることも珍しくありません。

すでに社内にある提案資料やセミナー投影資料を再編集すれば、新規制作の工数をかけずに中間コンバージョンを増やせます。

原因5:フォームの入力負荷が高い

せっかくフォームに到達したユーザーを、入力の途中で逃していないでしょうか。EFOとは入力フォーム最適化のことで、フォームの項目や挙動を調整して離脱を減らす取り組みを指します。必須項目が10個以上あるフォームでは、通過率が7%を下回ることもあります。

電話番号を必須にしている企業は多いものの、情報収集段階のユーザーにとっては営業電話への警戒感につながります。任意項目に変更するだけで通過率が改善した事例は多く報告されています。

フォームの各項目について「初回接触前に本当に必要か」を営業担当と一緒に判定し、不要な項目を削るワークショップを一度実施することをおすすめします。

原因6:スマートフォン表示の最適化が後回しになっている

BtoBだからパソコンからの閲覧が中心だと決めつけていないでしょうか。近年は通勤中や移動中の情報収集が増えており、記事コンテンツではモバイル比率が半数を超えるサイトも一般的です。それにもかかわらず、フォームのレイアウトが崩れていたり、入力欄が小さすぎたりする状態が放置されています。

先述のとおり、BtoBフォームのCVRはデスクトップの12.8%に対してモバイルが8.7%と、およそ32%の差が生じています。この差の大部分は入力体験の設計で埋められる余地があります。

実機のスマートフォンで自社フォームを最後まで入力してみて、指で押しにくい箇所やキーボードの切り替わり方を確認する作業を、担当者全員で実施してみてください。

原因7:獲得後のリード対応が遅い

CVRを上げても、その後の対応が遅ければ成果につながるのでしょうか。フォーム送信から初回対応までの時間は商談化率を大きく左右し、939社を対象とした調査では、5分以内に対応した場合の成約率が32%であるのに対し、24時間以上経過した場合は12%まで下がっています。

一方で、リード獲得後に一度も対応されないケースが63.5%に達するという報告もあり、サイト改善よりも先に体制の見直しが必要な企業も少なくありません。CVR改善は獲得までの話で終わらせず、対応までを含めた一連の設計として扱う必要があります。

フォーム送信をトリガーにした通知を営業チームのチャットへ飛ばし、営業時間内は15分以内に一次連絡を入れるルールを明文化すると、短期間で商談化率が改善します。

【一覧比較表】BtoBサイトのCVRを改善する15施策

原因を把握したら、次は打ち手の全体像を俯瞰します。施策には実装が軽いものと重いもの、効果が早く出るものと時間がかかるものがあり、リソース配分の判断材料が必要です。ここでは15施策を効果と難易度の観点で一覧化します。

BtoBサイトのCVR改善施策15選の比較一覧
No 施策 期待できる効果 実装難易度 コスト 効果が出るまで 優先度
1 ファーストビューの価値提案を1文に絞る 直帰率の低下 1〜2週間
2 CTAの文言と配置を最適化する フォーム到達率の向上 1〜2週間
3 フォーム項目を5個以下に削減する 通過率が5〜10ポイント向上 2〜4週間
4 ステップフォームを導入する 通過率が10〜20%向上 1〜2か月
5 中間コンバージョンを新設する リード数が2〜5倍 1〜2か月
6 診断コンテンツを設置する 回答完了率10〜30% 1〜2か月
7 導入実績と第三者評価を提示する CVRが約12%向上 2〜4週間
8 料金ページの透明性を高める 比較検討層の離脱防止 1か月
9 ページ表示速度を改善する 直帰率が最大30%改善 1か月
10 スマートフォン表示を最適化する モバイルCVRの底上げ 1〜2か月
11 チャットボットとWeb接客を導入する 新規リードが約14%増 1〜2か月
12 不安解消コンテンツをCTA直前に置く フォーム到達後の離脱防止 2〜4週間
13 流入経路別にLPを出し分ける 広告経由CVRの向上 2〜3か月
14 リード対応速度をSLA化する 成約率が最大2.6倍 1か月
15 ABテストとヒートマップで検証する 改善の再現性を確保 3か月〜

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BtoBサイトのCVRを改善する15施策の詳細

ここからは15の施策を1つずつ掘り下げます。各施策について、どのような状態のサイトで効果が出やすいのか、どう実装するのかを具体的に示します。優先度が高いものから順に並べているため、上から着手していく進め方が有効です。

施策1:ファーストビューの価値提案を1文に絞る

サイトを開いた3秒間で、何の会社なのかが伝わっているでしょうか。ファーストビューとは、ページを開いた直後にスクロールせずに見える範囲のことです。BtoBサイトでは抽象的なキャッチコピーが置かれていることが多く、訪問者が自社に関係のあるサービスかを判断できずに離脱します。

「DXを加速する」といった表現よりも、「製造業の受発注業務を月40時間削減するクラウドサービス」のように、対象業種と成果指標を含めた1文のほうが判断されやすくなります。加えて、サブコピーで対象企業規模を補足すると精度が上がります。

直近で受注した案件の稟議書や社内提案資料から、顧客が実際に使った言葉を抜き出してコピーに反映すると、机上で考えた表現より反応が良くなります。

施策2:CTAの文言と配置を最適化する

CTAは押されることを前提に設計されているでしょうか。マイクロコピーとは、ボタンや入力欄の周辺に添える短い補足文のことです。ボタン文言そのものよりも、周辺のマイクロコピーがクリック率を左右する場面は多くあります。

「資料をダウンロードする」というボタンの下に「入力は30秒で完了します。営業からの電話はいたしません」と添えるだけで、電話営業を警戒するユーザーの心理的な障壁が下がります。ボタン色はページ内で最もコントラストが高い色を1色だけ使い、他の要素と競合させないようにします。

まずはページ内のリンクを棚卸しし、CTAと同じ見た目の要素が複数存在していないかを点検してください。

施策3:フォーム項目を5個以下に削減する

フォームの入力項目は、本当にすべて初回に必要なものでしょうか。前述のとおり、項目数が3個のフォームのCVRが23.1%であるのに対し、7個では11.4%まで下がります。BtoBのリード獲得フォームでは、会社名・氏名・メールアドレス・電話番号・問い合わせ内容の5項目が現実的な上限です。

部署名や役職、従業員規模といった情報は、初回接触後のヒアリングやメール配信の中で段階的に取得できます。初回フォームで取るべきは「連絡が取れる情報」だけであり、それ以外は後工程に回すという原則を持つと判断がぶれません。

削減が難しい場合は、必須と任意の区分を見直すだけでも効果があります。任意項目には「任意」と明示し、入力しなくても送信できることを視覚的に伝えてください。

施策4:ステップフォームを導入する

項目を減らせない事情がある場合、どのような選択肢があるでしょうか。ステップフォームとは、入力項目を複数の画面に分割し、1画面あたりの負担を減らす形式のフォームのことです。海外の分析では、同等の項目数でも単一ページ形式に比べて約14%高く変換し、BtoBのリード獲得に限れば約21%の改善が報告されています。

最初の画面で「どのような課題をお持ちですか」といった選択式の設問を置き、最後の画面で連絡先を尋ねる構成にすると、ユーザーは回答を進めるうちに完了させたいという心理が働きます。進捗バーを表示して残りのステップ数を明示することも効果的です。

既存のフォームツールでステップ化が難しい場合は、ヒアリング特化のツールを使うと、開発工数をかけずに導入できます。

施策5:中間コンバージョンを新設する

問い合わせに至らないユーザーの接点を、どこで確保すればよいのでしょうか。中間コンバージョンとは、最終成果の手前に設ける小さな成果地点のことです。BtoBサイトでは、ホワイトペーパー、テンプレート、チェックリスト、動画セミナーの録画などが代表的な形式になります。

ホワイトペーパーダウンロードのCVR目安は5.0%から8.0%であり、問い合わせの0.5%から1.0%と比べて桁が1つ違います。同じアクセス数でも、獲得できるリード数は大きく変わります。

制作にあたっては、営業がよく聞かれる質問をそのまま章立てにすると、実務に沿った資料が短時間で完成します。

施策6:診断コンテンツを設置する

資料を読む前の段階にいるユーザーには、どのような接点が有効でしょうか。診断コンテンツとは、いくつかの質問に答えると自社の状況に合った結果が表示される仕組みのコンテンツのことです。ユーザーは自分の課題を知るために回答するため、資料請求よりも心理的な負担が軽くなります。

「BtoBサイトのリード獲得力診断」のように、5問から8問で完了する設計にすると、回答完了率は10%から30%程度が期待できます。回答内容そのものがリードの属性情報になるため、後続の営業活動でも活用できます。

設問を作る際は、回答結果によって提案する自社サービスが変わる構造にしておくと、診断から商談への接続がなめらかになります。

施策7:導入実績と第三者評価を提示する

初めて訪れた企業のサービスを、ユーザーはどのように信頼するのでしょうか。BtoBの購買では失敗のリスクが個人の評価に直結するため、社会的証明が意思決定を後押しします。社会的証明とは、他者の行動や評価を判断の根拠にする心理的な傾向のことです。

導入企業のロゴをCTA付近に掲載した施策でCVRが約12%改善した報告があり、業種や企業規模が自社と近い事例が並んでいるほど効果が高まります。受賞歴や第三者機関の認証、レビューサイトでの評価も同様に機能します。

ロゴ掲載の許諾が取れない場合は、「従業員1000人規模の製造業」のように匿名化した形でも一定の効果が得られます。

施策8:料金ページの透明性を高める

価格を伏せることで、商談機会は本当に増えているのでしょうか。BtoBサービスでは個別見積が前提のケースも多いものの、概算すら示されていないと、予算感が合うかを確認するために離脱するユーザーが発生します。

「初期費用0円、月額10万円から」といった下限価格と、料金が変動する要因(利用人数・機能範囲・サポート範囲)を明示するだけで、比較検討層の離脱を抑えられます。料金シミュレーターを設置すれば、そのまま中間コンバージョンとしても機能します。

価格を出せない事情がある場合は、導入企業の予算レンジや投資対効果の考え方を記事として公開する方法が代替になります。

施策9:ページ表示速度を改善する

コンテンツを変えずにCVRを動かせる施策があるとすれば、何から着手すべきでしょうか。Core Web Vitalsとは、Googleが定めるページ体験の指標群のことで、表示の速さ、操作の反応、レイアウトの安定性を測ります。表示が1秒から3秒に延びると直帰率が約32%増加するため、速度は直接的にCVRへ影響します。

画像をWebP形式に変換し、ファーストビュー外の画像を遅延読み込みに設定するだけで、モバイルの表示時間が半分近くになるケースもあります。不要なタグマネージャの計測タグを整理する作業も効果的です。

広告のランディングページとフォームページの2つに絞って計測し、改善効果をCVRの変化と突き合わせて確認すると、投資判断がしやすくなります。

施策10:スマートフォン表示を最適化する

モバイルからの訪問者は、パソコンと同じ体験を得られているでしょうか。BtoBフォームのCVRはデスクトップで12.8%、モバイルで8.7%と約32%の差があり、この差の多くは入力体験に起因します。タップ領域の狭さ、入力欄の高さ不足、キーボード種別の未指定などが代表的な原因です。

電話番号欄に数字キーボードが自動で表示される設定を加える、メールアドレス欄で自動大文字化を無効にする、といった細かな調整の積み重ねが通過率を押し上げます。固定表示のCTAボタンを画面下部に置く方法も有効です。

改善後は必ず実機で検証し、iOSとAndroidの両方で入力の流れが途切れないことを確認してください。

施策11:チャットボットとWeb接客を導入する

フォームに進まないユーザーの疑問は、どこで解消されるのでしょうか。チャットボットとは、あらかじめ設定したシナリオや自動応答でユーザーの質問に答える仕組みのことです。営業時間外の問い合わせにも即座に反応できるため、機会損失を減らせます。

バナー経由の新規リード獲得が2%程度にとどまるのに対し、チャットボット経由では14%に達したという報告があります。料金や導入期間といった頻出の質問をシナリオに組み込むと、フォームへの誘導率が高まります。

導入初期はシナリオを絞り、実際の会話ログを見ながら分岐を追加していく進め方が失敗しにくくなります。

施策12:不安解消コンテンツをCTA直前に置く

ユーザーが送信ボタンの前で手を止める理由は何でしょうか。フォームの離脱理由では、データの使われ方への不安が19%を占めています。BtoBでは「営業電話がかかってくるのではないか」という懸念が特に強く働きます。

CTAのすぐ上に、よくある質問を3つから5つ配置し、「しつこい営業連絡はいたしません」「入力情報は提案準備にのみ使用します」といった方針を明記すると、送信の障壁が下がります。個人情報の取り扱い方針へのリンクも同じ位置に置きます。

営業担当が商談前に受ける質問を集めれば、そのまま不安解消コンテンツの素材になります。

施策13:流入経路別にLPを出し分ける

すべての訪問者に同じページを見せる運用で、成果は最大化できるでしょうか。LPOとはランディングページ最適化のことで、流入元や検索キーワードに応じてページの内容を最適化する取り組みを指します。指名検索で訪れたユーザーと、課題語で訪れたユーザーでは、必要な情報がまったく異なります。

比較検討キーワードからの流入には競合比較表と料金情報を、課題認識段階のキーワードからの流入には解説記事と診断コンテンツを提示する構成にすると、それぞれの経路でCVRが向上します。広告のキーワードグループごとにLPを分ける運用が基本になります。

最初から10本以上のLPを作る必要はなく、流入上位3経路だけを対象に出し分けを始めれば、効果を検証しながら拡張できます。

施策14:リード対応速度をSLA化する

獲得したリードは、何分以内に対応されているでしょうか。SLAとはサービス品質保証のことで、ここではマーケティング部門と営業部門の間で対応時間を約束として定める運用を指します。939社を対象とした調査では、5分以内の対応で成約率32%、24時間以上で12%と、約2.6倍の差が生じています。

フォーム送信をトリガーにしてSFAへ自動登録し、担当者のチャットへ通知を飛ばす仕組みを作れば、手作業のタイムラグを排除できます。SFAとは営業支援システムのことで、商談の進捗や顧客情報を一元管理するツールを指します。

まずは営業時間内に限定して15分以内の一次対応をルール化し、達成率を週次で確認する運用から始めてください。

施策15:ABテストとヒートマップで検証する

実施した改善が本当に効いたと、どのように証明するのでしょうか。ABテストとは、2つの案を同時に配信して成果を比較する検証手法のことです。ヒートマップとは、ページ内のクリック位置やスクロール到達率を色の濃淡で可視化するツールのことです。

月間セッションが少ないBtoBサイトでは、統計的な有意差を得るまでに時間がかかるため、ファーストビューやCTA文言のように差が出やすい要素から検証します。ヒートマップで離脱位置を特定してから仮説を立てると、テストの回数を減らせます。

検証結果は、実施日・仮説・変更点・結果を1行ずつ記録したシートに蓄積し、再現性のある改善知見として社内に残してください。

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ボトルネック診断の5ステップ

15の施策をすべて同時に進めることは現実的ではありません。限られた工数で成果を出すには、どこで最も多くのユーザーを失っているかを特定し、そこから着手する必要があります。ここでは自社サイトのボトルネックを見つける手順を5段階で示します。

STEP1:ファネルを4段階に分解する

改善の議論が噛み合わない原因は、どこにあるのでしょうか。ファネルとは、訪問から成果までのユーザーの絞り込まれ方を漏斗に見立てた考え方のことです。BtoBサイトでは「訪問→検討ページ到達→フォーム到達→送信完了」の4段階に分けると、実務で扱いやすくなります。

月間10000セッションのサイトで、サービスページ到達が2000、フォーム到達が400、送信完了が60だとすれば、各段階の通過率は20%、20%、15%となります。どの段階が業界目安から乖離しているかを見れば、着手すべき箇所が絞り込めます。

計測は解析ツールの目標到達プロセス機能で設定できるため、まずは4段階の数値を毎月同じ形式で記録する運用を整えてください。

STEP2:離脱が最も大きい段階を特定する

複数の段階で数値が低い場合、どこから直すべきでしょうか。判断基準は「失っている人数の絶対値」であり、通過率が低い段階ではなく、離脱人数が多い段階を優先します。母数の大きい上流のほうが、同じ改善幅でも獲得件数への影響が大きくなります。

先ほどの例では、訪問からサービスページ到達の段階で8000人を失っており、フォーム到達から送信完了で失う340人よりも改善余地が大きいと判断できます。ただし上流の改善は難易度も上がるため、着手のしやすさと併せて評価します。

離脱人数と改善難易度を2軸のマトリクスに置き、右上に位置する施策から着手する進め方が実務的です。

STEP3:定量データで仮説を絞り込む

離脱の理由は、数値だけでどこまでわかるのでしょうか。解析ツールのセグメント機能でデバイス別、流入経路別、新規と再訪別に分解すると、全体平均では見えなかった偏りが浮かび上がります。モバイルだけCVRが半分になっているなら、原因は表示や入力体験にあると推測できます。

ヒートマップでスクロール到達率を確認し、CTAが表示される位置まで到達しているユーザーの割合を測ると、配置の問題か文言の問題かを切り分けられます。フォームの項目単位の離脱率が取れるツールであれば、どの入力欄で手が止まっているかまで特定できます。

この段階では仮説を3つ程度に絞り込み、それぞれ検証方法まで決めてから次へ進んでください。

STEP4:定性データで理由を裏づける

数値でわかるのは「どこで」であり、「なぜ」はどう調べればよいのでしょうか。離脱直前のユーザーに対する簡易アンケート、既存顧客への導入時ヒアリング、営業担当が受けた質問の集約が代表的な手段になります。定性データとは、数値化されていない意見や理由などの情報のことです。

フォームページに「入力をやめた理由を教えてください」という1問だけのポップアップを設置すると、想定していなかった理由が集まることがあります。既存顧客に「導入前に最も不安だったこと」を尋ねる質問も、不安解消コンテンツの材料として有効です。

定性データは件数が少なくても価値があるため、10件から20件集まった段階で傾向を整理し、施策に反映してください。

STEP5:優先順位を決めて実行計画に落とす

特定できた課題を、どのような順番で実行すればよいのでしょうか。期待効果、実装工数、確実性の3つで各施策を5段階評価し、合計点の高いものから四半期の計画に組み込みます。工数の見積もりには、開発だけでなく社内調整と検証の時間も含めます。

四半期あたり3施策から5施策に絞ると、実施と検証の両方を完了できます。同時に複数の施策を走らせる場合は、効果の切り分けができるように対象ページや期間を分けておきます。

計画は必ず数値目標とセットで作成し、四半期末に達成率を振り返る場を設けてください。

ボトルネック診断チェックリスト
確認項目 目安となる水準 下回っている場合の主な施策
サービスページ到達率 15%以上 施策1・施策2・施策13
フォーム到達率 15%以上 施策2・施策7・施策8
フォーム通過率 25%以上 施策3・施策4・施策12
モバイルCVR比率 デスクトップの70%以上 施策9・施策10
リード初回対応時間 営業時間内15分以内 施策14
中間コンバージョン数 本命CVの3倍以上 施策5・施策6

▼自社の課題を洗い出すヒアリング設計を学びたい方へ
👉 ヒアリングシート作成ガイド(マーケティングリサーチ編)

CVR改善を支えるデータ分析と指標設計

施策を継続的に回すには、成果を正しく測る仕組みが欠かせません。計測設定が曖昧なままでは、改善したのか偶然なのかを判断できず、社内の合意形成も進みません。ここでは分析の型と、見落とされやすい指標を整理します。

セグメント分析で全体平均の罠を避ける

サイト全体のCVRだけを見ていると、何を見落とすのでしょうか。全体平均は流入構成の変化に強く影響されるため、施策の効果と構成比の変動が混ざってしまいます。オーガニック検索が増えれば全体CVRは下がりますが、それはサイトの質が落ちたわけではありません。

流入経路別、デバイス別、初回訪問と再訪別の3軸で分解し、それぞれの推移を追う運用に切り替えると、施策の効果を正確に読み取れます。比較は必ず同じセグメント同士で行うという原則を徹底してください。

レポートのテンプレートを作成し、毎月同じ切り口で出力する運用にすれば、担当者が変わっても分析の質を保てます。

リードの質を測る指標を併せて追う

CVRが上がったのに商談が増えないという状況は、なぜ起きるのでしょうか。フォーム項目を極端に減らすと、検討度の低いリードが増え、獲得件数と商談化率が逆方向に動くことがあります。リードクオリフィケーションとは、獲得したリードの中から見込みの高いものを選別する取り組みのことです。

CVRと併せて、商談化率、有効リード率、受注単価を同じレポートに並べると、量と質のバランスを判断できます。中間コンバージョン経由のリードは商談化率が低くなる傾向があるため、獲得経路別に商談化率を分けて集計します。

マーケティング部門と営業部門で月次のレビューを設け、リードの質に関する認識をそろえる場を作ってください。

アンケートと診断結果を分析データとして活用する

解析ツールだけでは取得できない情報を、どのように補えばよいのでしょうか。フォームや診断コンテンツで取得した回答は、課題認識の段階や検討タイミングを直接示すデータになります。これらを解析データと組み合わせると、どの流入経路からどの課題を持つ企業が来ているかを把握できます。

診断コンテンツで「現在の課題」を選択式で尋ね、その回答別に商談化率を集計すると、注力すべきセグメントが明確になります。回答データはメール配信の出し分けにも転用できます。

設問設計の段階から分析軸を意識し、後で集計しやすい選択式を中心に構成することをおすすめします。

  • 流入経路別・デバイス別・訪問回数別の3軸でCVRを分解して記録します。
  • CVRと商談化率を同じレポートに並べ、量と質を同時に確認します。
  • フォームと診断コンテンツの回答を属性データとして蓄積します。
  • 施策の実施日をレポートに注記し、変化点と対応づけます。
  • 四半期ごとに目標値を見直し、達成基準を更新します。

図表の補足:CVR改善を継続するための分析運用チェックリスト

BtoBサイトのCVR改善モデルケース6選

ここでは、公開されているベンチマークや一般的な改善傾向をもとに整理したモデルケースを紹介します。特定企業の実績ではなく、同様の課題を持つサイトで再現しやすい打ち手の型として参照してください。自社の状況に近いケースから読み進めると、着手のイメージが具体化します。

ケース1:SaaS企業がフォーム項目を削減した場合

必須項目が9個あるフォームは、どこまで削れるのでしょうか。従業員規模、部署名、役職、導入予定時期といった項目を任意へ変更し、必須を会社名・氏名・メールアドレス・問い合わせ内容の4個に絞る構成が基準になります。ベンチマークでは項目数7個で11.4%、3個で23.1%とされているため、通過率は倍近く動く計算になります。

削った項目は、初回返信メールに設置した簡易フォームで段階的に取得すれば、営業活動に必要な情報は確保できます。取得タイミングを分散させる設計が、量と質を両立させる鍵になります。

実施の際は、削減前後で商談化率も併せて計測し、質の低下が起きていないことを確認してください。

ケース2:製造業がホワイトペーパーを新設した場合

問い合わせフォームしかないサイトに、何を追加すればよいのでしょうか。技術解説やコスト比較をまとめたホワイトペーパーを3本用意し、関連する記事の末尾に設置する構成が有効です。ダウンロードのCVR目安は5.0%から8.0%であり、問い合わせの0.5%から1.0%と比べてリード数は大きく増えます。

既存の展示会用パンフレットや技術資料を再編集すれば、新規制作より短期間で公開できます。ダウンロード後は、業界別の導入事例をメールで届ける流れを組みます。

資料のテーマは、営業が受けた質問の頻度順に決めると、需要とのずれが生じにくくなります。

ケース3:人材サービス企業が診断コンテンツを設置した場合

検討初期の企業と接点を持つには、どのような入口が適しているでしょうか。「採用課題診断」のように6問程度で完了する診断コンテンツを設置し、結果画面から個別相談へ誘導する構成が機能します。回答完了率は10%から30%が目安となり、資料請求より高い水準になります。

回答内容から課題の種類が判別できるため、インサイドセールスは初回架電時に文脈を踏まえた会話を始められます。ナーチャリングとは、獲得した見込み顧客との関係を育てて購買意欲を高める活動のことです。

診断の結果は必ずその場で表示し、詳細版をメールで送る二段構えにすると、メールアドレスの取得率が高まります。

ケース4:IT企業が導入企業ロゴをCTA付近へ移動した場合

すでに掲載している実績を、より効果的に使う方法はあるのでしょうか。フッターに並べていた導入企業ロゴを、CTAのすぐ上へ移動する変更だけで効果が出ることがあります。ロゴ掲載を伴うCTAでCVRが約12%改善した報告があり、実装工数に対する効果が高い施策です。

ロゴは業種ごとに出し分け、訪問者の流入キーワードに近い業種の実績を優先表示すると、さらに効果が高まります。件数は6社から8社程度に絞り、視認性を保ちます。

掲載許諾が取れていない企業については、匿名化した企業属性の記載に切り替えて対応してください。

ケース5:コンサルティング企業がステップフォームへ変更した場合

項目数を減らせない専門サービスでは、どう対処すべきでしょうか。相談内容を詳しく把握する必要がある業態では、単一ページのフォームを3画面のステップフォームへ変更する方法が適しています。BtoBのリード獲得では約21%の改善が報告されています。

1画面目に「相談したいテーマ」を選択式で置き、2画面目で状況を自由記述、3画面目で連絡先を尋ねる順序にすると、離脱が起きやすい連絡先入力が最後に来ます。進捗表示で残りの手間を可視化します。

選択肢の設計時には、営業が案件を振り分ける基準と一致させておくと、獲得後の対応がスムーズになります。

ケース6:卸売業がリード対応をSLA化した場合

サイト改善を進めても商談が増えない場合、どこを疑うべきでしょうか。フォーム送信から初回対応までの時間が数日かかっている状態では、獲得数を増やしても成果につながりません。5分以内対応で成約率32%、24時間以上で12%という差を踏まえると、体制の整備が最優先になります。

フォーム送信をチャットへ通知し、当番制で15分以内に一次連絡を入れる運用へ切り替えるだけで、商談化率は大きく動きます。対応履歴はSFAへ記録し、達成率を週次で可視化します。

営業時間外の送信には自動返信で受付完了と対応予定時刻を伝えると、他社への流出を抑えられます。

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CVR改善に使えるツールの種類と選び方

施策の多くはツールの導入によって実装工数を抑えられます。ただし目的が異なるツールを混同すると、費用をかけても成果につながりません。ここでは種類ごとの役割と選定基準を整理します。

アクセス解析ツールで現在地を測る

改善の前に、まず何を導入すべきでしょうか。アクセス解析ツールとは、サイトの訪問数や行動経路、成果件数を計測するツールのことです。Googleアナリティクスは無料で利用でき、目標到達プロセスの設定によりファネルの各段階を可視化できます。

導入済みであっても、コンバージョンの計測設定が漏れていたり、内部トラフィックが除外されていなかったりするケースは少なくありません。設定の点検だけで数値の信頼性が大きく改善します。

解析ツールの導入と同時に、社内で見る指標の定義書を作成しておくと、担当者交代時の混乱を防げます。

EFOツールとヒートマップツールで離脱を減らす

フォームの改善は、どこまで自力で対応できるのでしょうか。EFOツールとは、入力補助やエラー表示の最適化によってフォームの離脱を防ぐツールのことです。郵便番号からの住所自動入力、リアルタイムのエラー表示、離脱防止のポップアップなどが標準機能として備わっています。

ヒートマップツールと組み合わせると、どの項目で手が止まっているかを特定してから改修できるため、無駄な変更を避けられます。フォーム離脱理由のうち37%がフォームの長さ、14%が送信時のエラーとされており、両方に対応できる構成が理想です。

選定時は、既存のフォームへタグを追加するだけで動作するかを確認すると、開発工数の見積もりが正確になります。

ヒアリング・診断ツールで接点そのものを増やす

既存フォームの改善だけでは、獲得件数の上限をどう超えるのでしょうか。ヒアリングツールとは、対話形式やステップ形式で質問を投げかけ、回答を蓄積しながらコンバージョンへ導くツールのことです。フォームの最適化にとどまらず、診断コンテンツやアンケートとして新しい接点を作れます。

ノーコードとは、プログラミングの記述をせずに機能を構築できる仕組みのことです。ノーコードで設問を作成できるツールであれば、マーケティング担当者だけで診断コンテンツを公開でき、検証サイクルを短縮できます。

選定にあたっては、回答データをSFAやMAツールへ連携できるかを必ず確認してください。MAツールとはマーケティングオートメーションのことで、見込み顧客への配信や行動管理を自動化する仕組みを指します。

CVR改善に使うツールの種類と選定ポイント
ツール種別 主な役割 費用の目安 選定時の確認事項
アクセス解析ツール 現状把握とファネル可視化 無料〜月額数万円 目標設定の柔軟性
ヒートマップツール 離脱位置の特定 月額1万〜5万円 計測できるページ数
EFOツール フォーム離脱の削減 月額3万〜10万円 既存フォームへの導入可否
ヒアリング・診断ツール 新規接点の創出 月額3万〜15万円 ノーコード対応と外部連携
チャットボット 離脱防止と即時応答 月額3万〜20万円 シナリオ編集の容易さ
MAツール 獲得後の育成自動化 月額5万〜30万円 SFAとの連携方式

▼アンケートツールの比較軸を整理したい方へ
👉 アンケートツール選び方ガイド

ヒアリングDXツール「Interviewz(インタビューズ)」でCVRを底上げ!

ここまで挙げた施策のうち、ステップフォーム化、診断コンテンツの設置、回答データの蓄積は、専用ツールを使うことで実装のハードルが大きく下がります。インタビューズが提供する「Interviewz」は、これらをノーコードで実現するヒアリングDXツールです。BtoBサイトのリード獲得における具体的な使いどころを紹介します。

ステップ形式のヒアリングでフォーム通過率を高める

入力項目を減らせない事情があるサイトでは、どう対処すればよいのでしょうか。Interviewzは、選択式の設問を段階的に提示するステップ形式のヒアリング画面をノーコードで作成できます。1画面あたりの入力負担が軽くなるため、項目数を維持したまま通過率の改善が期待できます。

選択肢による分岐設定にも対応しており、回答内容に応じて次の設問を切り替えられます。課題の種類ごとに異なる訴求を出し分ける構成が、開発を伴わずに実現できます。

既存の問い合わせフォームと並行して設置し、一定期間の成果を比較してから切り替える進め方が安全です。

診断コンテンツで検討初期の接点を作る

検討初期の企業と早い段階でつながるには、どのような仕掛けが必要でしょうか。Interviewzでは、設問と結果パターンを設定するだけで診断コンテンツを公開でき、記事コンテンツの末尾や広告のランディングページに設置できます。診断の回答完了率は資料請求よりも高い水準になりやすく、リード数の底上げにつながります。

回答結果はそのまま属性データとして蓄積されるため、獲得後のメール配信やインサイドセールスの初回架電に活用できます。デジタルギフトを回答特典として付与する運用にも対応しています。

まずは1本の診断を公開し、回答データの傾向を見ながら設問を調整していく進め方が現実的です。

蓄積した回答データを営業活動へ連携する

獲得したリードの情報は、営業現場で活用されているでしょうか。Interviewzで取得した回答データは管理画面上で一覧化され、課題別や検討時期別に絞り込めます。優先的に対応すべきリードを判別しやすくなるため、限られた営業リソースを配分しやすくなります。

初回対応までの時間が成約率を左右することを踏まえると、回答内容が事前に共有されている状態は大きな武器になります。商談前の情報収集にかかる時間も短縮できます。

導入検討にあたっては、実際の画面で設問設計の流れを確認すると、社内展開のイメージを持ちやすくなります。

▼サービスの全体像と機能を確認したい方へ
👉 インタビューズサービス概要資料

よくある質問(FAQ)

最後に、BtoBサイトのCVR改善に取り組む担当者から寄せられることの多い質問をまとめます。着手の順番や社内調整に関する内容が中心です。判断に迷ったときの参考にしてください。

Q1. BtoBサイトのCVR平均はどのくらいでしょうか

A. 経路とコンバージョン種別によって水準が異なります。検索広告経由では2.41%から3.04%、ディスプレイ広告経由では0.46%から0.80%が目安です。コンバージョン種別で見ると、ホワイトペーパーダウンロードが5.0%から8.0%、サービス資料請求が1.0%から2.0%、問い合わせが0.5%から1.0%とされています。自社の数値を評価する際は、必ず同じ経路と同じ種別の目安と比較してください。

Q2. 予算をかけずに始められる施策はどれでしょうか

A. ファーストビューの文言見直し、CTAの文言と配置の最適化、フォーム項目の削減、導入実績の掲載位置の変更は、いずれも追加費用をほとんどかけずに実施できます。これらは実装工数も小さく、2週間から4週間で効果を確認できる施策です。無料のアクセス解析ツールで前後比較を行えば、成果を社内へ示すこともできます。

Q3. フォーム項目を減らすとリードの質が下がらないでしょうか

A. 項目削減によって検討度の低いリードが増える可能性はあります。ただし、削除ではなく任意項目への変更にとどめれば、入力してくれるユーザーからは従来どおり情報を取得できます。あわせて商談化率と有効リード率を計測し、量と質の両方を確認しながら調整する運用にすると、判断を誤りません。

Q4. 診断コンテンツはどのような業種に向いているでしょうか

A. 顧客の課題が複数のパターンに分かれる業種と相性が良く、人材サービス、ITツール、コンサルティング、保険、製造設備などで活用されています。共通するのは、提案内容が顧客の状況によって変わる点です。逆に、商品が単一で選択肢が少ない場合は、資料ダウンロードのほうが適しています。

Q5. 効果検証にはどのくらいの期間が必要でしょうか

A. 月間セッション数によって変わります。目安として、コンバージョン数が月30件以上あれば1か月から2か月で傾向を判断でき、月10件程度であれば3か月以上の観測が必要です。件数が少ないサイトでは、CVRの変動が偶然の範囲に収まりやすいため、フォーム到達率のような中間指標を併せて確認してください。

Q6. マーケティング部門と営業部門の連携はどう進めればよいでしょうか

A. リードの定義と対応時間を文書化するところから始めます。どの条件を満たしたリードを営業へ渡すのか、渡した後は何分以内に一次対応するのかを両部門で合意し、達成率を週次で確認する場を設けてください。数値で振り返る仕組みがあれば、感覚的な議論を避けられます。

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CVR改善は、フォーム設計、コンテンツ企画、獲得後の育成まで幅広い領域にまたがります。ここでは、本記事の内容をさらに深掘りできる記事をカテゴリ別にまとめました。着手予定の施策に近いものから読み進めてください。

分析・調査レポート

フォーム改善・周辺ツール

診断コンテンツ・ナーチャリング

ヒアリング・営業活用

アンケート設計・回答率向上

顧客満足度・CX

まとめ

BtoBサイトのCVR改善は、思いつきで施策を並べるのではなく、現在地の把握、ボトルネックの特定、優先順位の決定という順序で進めることが成果への近道になります。本記事の内容を振り返り、明日から着手できる形に整理します。

まず押さえるべきは平均値の見方です。検索広告経由のBtoB CVRは2.41%から3.04%、ホワイトペーパーダウンロードは5.0%から8.0%、問い合わせは0.5%から1.0%という目安をもとに、経路と種別をそろえて自社の数値を評価してください。全体平均だけで判断すると、流入構成の変化に振り回されます。

次に、ファネルを「訪問→検討ページ到達→フォーム到達→送信完了」の4段階に分解し、離脱人数が最も大きい段階を特定します。定量データで仮説を絞り込み、離脱直前のアンケートや営業ヒアリングといった定性データで理由を裏づける流れを踏めば、無駄な改修を避けられます。

着手する施策は、ファーストビューの文言、CTAの配置、フォーム項目の削減、導入実績の掲載位置といった費用のかからないものから始め、効果を確認しながらステップフォーム、中間コンバージョン、診断コンテンツへと広げていく進め方が現実的です。あわせて、獲得したリードへの初回対応を営業時間内15分以内とするルールを整えれば、サイト改善の成果が商談数へ確実に接続されます。

ステップ形式のヒアリングや診断コンテンツをノーコードで構築し、回答データを営業活動へつなげたい場合は、ヒアリングDXツール「Interviewz」の活用が選択肢になります。設問設計から結果の出し分け、データ連携までを一つの管理画面で完結できるため、専任のエンジニアがいない体制でも改善サイクルを回せます。

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