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クラウドソーシングを活用したアンケート調査の事例やメリット、注意点を解説

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目次

クラウドソーシングを活用したアンケート調査は、近年多くの企業で注目されています。そのため、新しい調査方法として導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

クラウドソーシングを使ったアンケートは、従来の調査手法と比べて短期間で多様な意見を集めやすいという利点がある一方で、依頼内容や回答の質には注意が必要です。

そこで今回は、クラウドソーシングを活用したアンケート調査の事例やメリット、注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

クラウドソーシングアンケート調査とは?基本概要と仕組みを解説

クラウドソーシングアンケート調査とは?

クラウドソーシングアンケート調査とは、インターネット上のクラウドソーシングサービス(例:クラウドワークス、ランサーズ、Yahoo!クラウドソーシングなど)を活用し、不特定多数のワーカーにアンケート回答を依頼する調査手法です。

発注者はWeb上でタスクとしてアンケートを公開し、ワーカーは報酬を得る目的で回答します。

これにより、短期間かつ低コストで多様な属性の回答データを集めることが可能です。

従来のアンケート調査との違い

以下では、クラウドソーシングアンケート調査と従来のアンケート調査との違いを比較します。

項目

従来型アンケート調査(郵送・会場・リサーチ会社)

クラウドソーシングアンケート調査

回答者の集め方

事前リストや会場招集、リサーチ会社のパネル利用

サイト登録者や一般公募で広く募集

コスト

高い(印刷・郵送・会場費・人件費)

低コスト(報酬は単価制、作業料のみ)

回収スピード

数日~数週間

数時間~数日で大量回収が可能

属性の多様性

制限あり(リスト次第)

全国・多様な属性から広く集めやすい

柔軟な設問設計

制限される場合あり

Webフォームで自由設計が可能

集計・分析

手作業や外注が多い

データ納品・自動集計も可能

クラウドソーシングアンケートの基本的な流れ

クラウドソーシングアンケートの基本的な流れは以下の通りです。

1.アンケート作成

まず、調査目的やターゲットに合わせてアンケートを設計します。質問文はシンプルで分かりやすく、選択肢も適切に用意しましょう。

導入文で調査の主旨や回答所要時間、個人情報の取り扱いについて説明し、同意を得ることが大切です。

作成後は自分や第三者でテスト回答し、不備や誤解がないか確認します。

2.クラウドソーシングでタスク公開

作成したアンケートのURLや依頼内容を、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスにタスク形式で掲載します。

タイトルや報酬、募集人数、締切日を明確に設定し、ワーカーが参加しやすいように工夫します。

他案件を参考にしながら、依頼文も具体的かつ簡潔にまとめることが重要です。

3.クラウドワーカーがアンケートに回答

ワーカーはクラウドソーシング上のタスク一覧からアンケート案件を選び、「作業を開始する」ボタンをクリックしてアンケートに回答します。設問に沿って入力や選択を行い、最後まで進めて回答を完了させます。

回答後、パスコードや指定された情報を取得し、クラウドソーシング側に提出する流れです。

4.パスコード提出・報酬支払い

クラウドワーカーがアンケート回答後に得たパスコードをクラウドソーシングの提出フォームへ入力します。

発注者はパスコードや回答内容を確認し、問題がなければ承認して報酬を支払います。

これにより、正当な回答のみを効率よく回収し、スムーズなデータ収集と支払い管理を実現可能です。

上記の仕組みにより、アンケート回答の正当性を担保しつつ、効率的なデータ収集が可能となります。

主要なクラウドソーシングサービス比較

以下では、主要なクラウドソーシングサービスを比較します。

サービス名

特徴・強み

利用者層・規模

クラウドワークス

国内最大級。アンケート作成~集計・分析まで依頼可能。大量回収も得意。

登録者数・案件数ともに最大級

ランサーズ

幅広いジャンルの案件が多い。マーケティングやリサーチ案件も豊富。

フリーランス・副業層が多い

Yahoo!クラウドソーシング

Yahoo!ユーザー基盤を活用。ポイント報酬も選択可能。

Yahoo!利用者中心

上記のように、クラウドソーシングアンケート調査は、従来型よりも低コスト・短納期・多様な回答者確保が可能な新しい調査手法です。

主要サービスごとにユーザー属性や強みが異なるため、調査目的やターゲットに応じて使い分けることが効果的です。

クラウドソーシングアンケート調査のメリット5つ

コスト削減効果と費用対効果

クラウドソーシングアンケートは、1件あたりの報酬単価が低く設定でき、印刷・郵送・会場費などの従来コストが不要です。

例えば1件5~100円程度で依頼できるため、同じ予算でも多くのデータを集められ、費用対効果が高いのが大きなメリットです。

短期間での大量データ収集が可能

登録ワーカー数が多いため、数百~数千件の回答を数時間~数日で集めることができます。

従来の郵送や会場調査よりも圧倒的にスピーディで、急ぎの調査や短期間での意思決定に最適です。

多様な回答者層からの意見獲得

クラウドソーシングには年齢・職業・地域・国籍など多様な属性のワーカーが登録しており、幅広い視点や意見を集めやすいのが特徴です。

これにより調査結果の一般化や多角的な分析が可能となります。

24時間365日いつでも実施可能

インターネットを活用するため、アンケートは時間や曜日に関係なく常時募集・回答が可能です。夜間や休日でもデータが集まり、調査の柔軟性が向上します。

地理的制約なくターゲットにリーチ

全国・全世界のワーカーに一斉配信できるため、地方や海外在住者など従来リーチしにくかった層にも簡単にアプローチできます。

これにより、より幅広いターゲットからのデータ収集が実現します。

実際の活用事例とデータ分析結果

BtoC企業の商品開発における活用事例:無印良品「くらしの良品研究所」

無印良品は自社オウンドメディア上でアンケートや意見募集を実施し、消費者の声を商品開発に直接反映しています。クラウドソーシング型で幅広い生活者から意見を集めることで、既存商品の改善や新商品のアイデア創出につなげています。月間700万弱の訪問数があり、ユーザーの意見・リクエストを商品企画に活用する仕組みが構築されています。

マーケティングリサーチでの成功事例:クラウドワークスのユーザー調査

日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」では、登録会員を対象にパーソナライズしたアンケートや利用実態調査を実施。得られたデータをもとにマーケティングオートメーション(MA)を活用し、ユーザーごとに最適な情報発信・サービス改善を行うことで、休眠顧客を1ヶ月で25%削減する成果を上げています。

顧客満足度調査の実施例:BtoCサービスのCX改善

クラウドソーシングを利用して、商品・サービス購入後の満足度アンケートやNPS調査を実施。特にECやD2Cブランドでは、購入者に対する短期アンケートをクラウドソーシングで効率的に回収し、レビュー評価やLTV(顧客生涯価値)の向上施策に活用しています。

回答数・回答率の実績データ:コスト削減と効率化

クラウドソーシングを活用することで、従来の調査手法よりも約4割のコスト削減が実現した事例があります。これは、アンケートやモニター調査の大量案件をクラウドソーシングで発注し、短期間かつ低コストで大量の回答を確保できたためです。

また、クラウドソーシング経由のWebアンケートでは、インセンティブ設計やリマインド配信を組み合わせることで、一般的なWeb調査(10~30%)より高い30~50%の回答率を実現するケースもあります。クラウドワークスの事例では、会員数十万規模に対して、数千~数万件の有効回答を短期間で集めることが可能です。

上記のように、クラウドソーシング型アンケート調査は、BtoC企業の商品開発・マーケティングリサーチ・顧客満足度調査において、コスト削減・スピード・大量回答の確保という面で大きな成果を上げています。特に、休眠顧客の掘り起こしや新商品開発のための生活者意見収集、CX向上施策などで実績が豊富です。

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クラウドソーシングアンケート調査の注意点とデメリット

回答品質の担保が困難

クラウドソーシングでは、アンケート参加者が設問をよく読まずに回答したり、無意味な文字列やテーマと無関係な内容を記入するケースが目立ちます。これは従来型の調査よりも顕著で、データの信頼性を損なう大きな要因です。

また、謝礼目的で同一人物が複数回回答したり、対象者でない人が参加することもあり、信憑性が低下します。

サンプルの偏りや代表性の問題

インターネットやクラウドソーシングサービス利用者は、年齢層やITリテラシーなどに偏りがあるため、調査結果が一般の消費者全体を正確に反映しないリスクがあります。

また、複数のアンケート案件に頻繁に参加する“常連”が多く、サンプルの多様性や代表性が損なわれる場合があります。

セキュリティリスクと情報漏洩対策

開発中の商品や未公開サービスに関する調査では、内容がSNS等に拡散されるリスクがあります。情報漏洩防止のため、守秘義務契約や注意喚起が必要です。

また、回答者の個人情報や調査データの管理体制が不十分だと、情報漏洩につながる恐れがあります。このため、プラットフォーム選定やデータ管理の徹底が求められます。

設問設計の重要性と失敗例

設問文が長すぎたり、曖昧な表現を使うと、参加者が正しく理解せず適当に回答する確率が高まります。また、テーマに沿った自由記述を求めた際、無関係な内容や意味不明な文字列が多く集まったという実例があります。

これらは設問の意図が伝わっていなかったり、参加者のモチベーションが低かったことが原因です。

このように、クラウドソーシングアンケートは手軽で大量のデータ収集が可能ですが、回答品質・サンプルの代表性・セキュリティ・設問設計の各面で十分な注意と対策が不可欠です。

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効果的なアンケート設計のポイント

回答者のモチベーション向上策

導入文で感謝と目的を明記する

アンケート冒頭に「ご協力への感謝」「目的」「所要時間」「個人情報の取り扱い」などを簡潔に伝えることで、安心感と参加意欲を高めましょう。

謝礼やインセンティブを明示する

クラウドソーシングアンケート調査では謝礼が大きな動機となるため、金額や内容を明確に記載しましょう。

回答のしやすさを重視する

設問文をシンプルにし、直感的に答えられる構成にすることで、回答者の負担を減らしモチベーション維持につながります。

設問数と回答時間の最適化

設問数は最小限にする

「あれもこれも」と聞きすぎると離脱率が上がるため、目的に直結する設問だけに絞りましょう。一般的には25問以内、できれば10~15問程度がおすすめです。

所要時間の目安を明記する

回答前に「〇分程度で終わります」と伝えることで、安心して最後まで回答してもらいやすくなります。

自由記述は最小限にする

記述式設問が多いと負担が増し、適当な回答や途中離脱が増えるため、選択式を中心に設計しましょう。

回答精度を上げる質問文の作り方

シンプルで短い文章にする

誰でも理解できる言葉で、二重否定(なくはない、〜できないことはない など)や複雑な表現は避けましょう。

一問一意を徹底する

1つの設問で複数の内容を聞かないようにします。例えば、「サービスや味に満足していますか?」ではなく「サービスに満足していますか?」と分けて聞きましょう。

選択肢の網羅性と排他性を重視する

選択肢は全てのケースをカバーし、重複しないように設計します。「その他」を設ける場合は自由記述を添えるとよいでしょう。

不正回答を防ぐチェック項目

注意喚起設問を挿入する

「この設問はテストです。『はい』を選んでください」など、設問を読んでいるか確認できるチェック問題を途中に入れると、不正や機械的な回答を発見できます。

回答内容の一貫性をチェックする

似た内容の設問を複数用意し、矛盾がないかを後で確認します。ここで明らかに矛盾がある場合は、不正回答とみなします。

回答時間を記録する

異常に短い回答時間は、内容を読まずに回答している可能性が高いため、後で除外する基準にできます。

上記のように、回答者の負担を減らし、モチベーションを高める設計が高品質なデータにつながります。

設問数・所要時間・質問文の分かりやすさ・不正回答対策の4点を意識することが、クラウドソーシングアンケートの成功のポイントです。

▼下記の資料では、実際にアンケートを作成する際に回答率の高いアンケートを作成するために『どんな項目があるばべきか』『回答率の高いアンケートの特徴』など、実例を交えながら解説しいます。

アンケート作成でお悩みのある方は、下記の資料を参考にしながら効果的ななアンケートの作成方法を確認してみてください。

クラウドソーシングアンケート調査の実施手順

1.事前準備と計画策定

まずは、「何を明らかにしたいのか」を明確にします。例えば「新商品の満足度」「サービス改善点」など、調査のゴールを具体的に設定します。

次に、誰に・何人に聞くのか(年齢・性別・地域などの属性、目標サンプル数)を決めましょう。

そして、いつ・どの方法(クラウドソーシング、Webフォームなど)で実施し、どのくらいの費用をかけるかを検討します。

2.アンケート作成から公開まで

事前準備と計画の策定ができたら、調査目的に沿った質問をリストアップし、分かりやすい言葉・短い文章でアンケートを作成しましょう。複雑な設問や二重否定は避け、選択式を中心に構成します。

アンケートの冒頭に「目的」「所要時間」「謝礼」「個人情報の扱い」などを明記し、分析に必要な基本属性(年齢・性別など)も設問に含めることが重要です。

最後に、ご自身や第三者によるテスト回答を行い、分かりにくい部分やミスがないか確認・修正します。

テストが完了したら、タスク形式などで案件を登録し、謝礼・募集期間・条件(1人1回など)を設定して公開しましょう。

3.回答データの収集と管理

回答はクラウドソーシングやWebアンケートツール上で自動的に集まります。進捗状況を随時確認し、必要に応じて募集期間を延長しましょう。

データの収集ができたら、不正回答や重複をチェックし、基準に満たないものは除外します。必要に応じて追加質問や再募集も行います。

回答データをCSVなどで一括ダウンロードし、分析しやすい形に整理しましょう。

4.結果分析とレポート作成

不適切回答やミスを除外し、集計用データセットを作成します。

単純集計(割合や平均)、クロス集計(属性別の比較)などを行い、目的に沿った分析を進めましょう。

分析結果をグラフや表で分かりやすくまとめ、調査目的に対する結論や提案を記載します。

上記のように、目的と対象を明確にし、設問は分かりやすく・シンプルに設定することが重要です。また、テスト回答を行うことでミスや分かりにくさを事前に発見しましょう。

アンケートの実施においては、回答データの質管理と、分析しやすいデータ整理が重要です。

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