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EFOとは?CVRを改善する14施策とおすすめツール10選を解説

EFO

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問い合わせフォームまでは人が来ているのに、送信完了までたどり着かない——。その差を埋めるのがEFO(入力フォーム最適化)です。フォームの離脱率は業種を問わず70〜80%に達するケースも珍しくなく、ここを改善するだけで広告費を増やさずにコンバージョン数を伸ばせます。

本記事は、「自社に合うEFOの進め方とツールを比較検討したい」BtoB企業のマーケティング・営業・人事担当者に向けた実務ガイドです。EFOの定義から離脱原因、改善施策14選、ツール10選の比較、GA4での効果測定、成功事例、よくある失敗までを一気通貫でまとめました。

読み終えるころには、「自社のフォームのどこを、どの順番で、どう直せばよいか」が具体的なアクションプランとして見えている状態になります。

この記事の監修・運営情報 

運営企業:ラーナーズ株式会社 Interviewz(インタビューズ)/ヒアリングDXブログ編集部

監修:Interviewz プロダクトチーム(ヒアリング・診断コンテンツ設計の支援実績をもとに監修)

専門領域:BtoB/BtoCのヒアリング設計、アンケートUX、診断コンテンツによるCVR改善

当社は会話型ヒアリング・診断コンテンツツール「Interviewz」を提供し、BtoB企業のフォーム改善・リード獲得支援に携わってきました。本記事は、その支援現場で実際に効果が確認された施策と、公開されている一次情報をもとに構成しています。

EFO(入力フォーム最適化)とは?CVRを左右する最重要施策

EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、Webサイトの入力フォームを、ユーザーが迷わず・素早く・不安なく送信完了できるように設計し直す取り組みを指します。日本語では「入力フォーム最適化」「エントリーフォーム最適化」と訳されます。

SEOやリスティング広告が「フォームまで人を連れてくる施策」だとすれば、EFOは「連れてきた人を取りこぼさない施策」です。集客の努力が最後の数十秒で無駄になっていないかを点検する工程だと考えると分かりやすいでしょう。

EFOの定義|「入力の負担」と「心理的な不安」を同時に減らす設計

EFOは単なる項目削減ではありません。①入力操作の負担を減らす(UI)、②入力中の迷いと不安を消す(UX・心理)、③データ品質を保つ(バリデーション)、④送信後の期待値を整える(マイクロコピー)の4領域を同時に設計する総合施策です。

たとえば項目を減らせば入力負担は下がりますが、営業に必要な情報が取れず商談化率が落ちることもあります。EFOの目的は「送信数の最大化」ではなく「有効な商談数の最大化」である、という前提を最初に共有しておくことが重要です。

そのため、EFOの成否はフォーム単体ではなく、送信後のフォロー体制まで含めた一連の流れで評価する必要があります。

EFOの対象になるフォームの種類

EFOの対象は問い合わせフォームだけではありません。ユーザーに入力を求めるすべての画面が対象になります。

  • 問い合わせ・相談フォーム:BtoBで最もCV価値が高く、優先度は最上位
  • 資料請求・ホワイトペーパーダウンロードフォーム:リード数を左右する量の源泉
  • 会員登録・無料トライアル申込フォーム:SaaSの成長を直接左右する
  • 購入・決済フォーム:EC・D2Cでは売上に直結する
  • アンケート・診断コンテンツ:回答率がそのままデータ量になる
  • 採用エントリーフォーム:応募数と辞退率に影響する
  • 初回商談ヒアリングシート:商談の質を左右する

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EFOとCRO・LPO・CVR改善の違い

混同されやすい用語を整理しておきます。CRO(コンバージョン率最適化)が最も広い概念で、その中にLPO(ランディングページ最適化)とEFOが含まれる、という入れ子構造で理解すると迷いません。

用語 対象範囲 主な打ち手 効果が出るまで
EFO 入力フォーム 項目削減・入力支援・エラー制御 1〜4週間と短い
LPO ランディングページ全体 ファーストビュー・訴求・CTA改善 1〜3か月
CRO サイト・導線全体 集客〜フォーム〜フォローの全体設計 3か月〜
UI/UX改善 体験全般 情報設計・デザイン刷新 3か月〜

この中でEFOは「最も費用が小さく、最も早く成果が出る」領域です。改善対象がフォーム1ページに閉じているため検証がしやすく、施策の因果関係も特定しやすいという利点があります。

なぜ今EFOの重要性が高まっているのか

理由は3つあります。第一に広告単価の上昇です。同じリード数を取るための獲得コストが上がり続けているため、既存流入からの回収率を上げるEFOの投資対効果が相対的に高まっています。

第二にフォーム流入のモバイル比率が過半を超えたこと。PC前提で作られた縦長フォームは、スマートフォンでは入力負担が跳ね上がります。第三にチャット型・会話型フォームの普及で、ユーザーの「入力しやすさ」の基準そのものが上がっている点です。

つまり、数年前に作ったまま放置しているフォームは、それだけで競合に劣後している可能性が高いということです。

フォーム離脱が起きる7つの原因|どこで何を失っているか

改善策を考える前に、なぜユーザーが途中でやめてしまうのかを押さえます。原因を特定せずに施策を並べても、効果の薄い改善に工数を使うだけになるためです。

原因① 入力項目が多すぎる

最大の離脱要因です。ユーザーはフォームを開いた瞬間に「あと何分かかるか」を無意識に見積もり、割に合わないと判断すると即座に離脱します。特に問い合わせ段階では、まだ企業への信頼が十分ではないため、要求される情報量への抵抗が強く出ます。

社内の各部署から「この項目も欲しい」という要望を足し込んだ結果、15項目を超えるフォームになっているケースは非常に多く見られます。1項目減らすごとに完了率が数%改善することも珍しくないため、まず着手すべきはここです。

原因② 必須項目と任意項目が判別できない

必須マークが小さい、色が薄い、凡例がフォーム上部にしかない——こうした設計では、ユーザーは「全部埋めなければいけないのか」と誤解し、任意項目まで悩んで時間を浪費します。

逆に必須を見落として送信し、エラーで差し戻されると、それだけで離脱率が跳ね上がります。必須・任意の表示は、色・記号・背景色の3点セットで冗長に伝えるのが鉄則です。

原因③ エラーメッセージが分かりにくい・遅い

「入力内容に誤りがあります」とだけ表示され、どの項目が問題なのか分からない——これは最も改善効果が大きい典型的な失敗です。エラーは「どこが」「なぜ」「どうすれば直るか」の3点を、該当項目の直下に表示する必要があります。

また、送信ボタンを押して初めてエラーが分かる「送信時一括バリデーション」は、ページ上部まで戻る手間を発生させます。入力直後に判定するリアルタイムバリデーションに切り替えるだけで、修正時間が半分以下になった事例もあります。

原因④ 入力形式の制限が厳しすぎる

「電話番号はハイフンなしで」「全角カタカナで」「半角英数字で」といった制限は、本来システム側で吸収できる処理をユーザーに押し付けている状態です。ユーザーからすれば、正解が分からないまま何度もエラーを出される体験になります。

全角・半角の自動変換やハイフンの自動除去は、EFOツールでも自社実装でも比較的容易に対応できます。「入力形式のエラーはゼロにできる」という前提で設計を見直しましょう。

原因⑤ スマートフォンでの操作性が悪い

PCでは問題なく見えるフォームでも、スマートフォンでは入力欄が小さい、タップしづらい、キーボードが本文を隠す、ズームが強制されるといった問題が一気に噴出します。

特にiOSでは、入力欄のフォントサイズが16px未満だとタップ時に画面が自動拡大され、レイアウトが崩れて操作不能に近い状態になります。モバイル比率が過半を占める今、スマホ最適化はEFOの中核です。

原因⑥ 個人情報への不安が解消されていない

BtoBであっても、氏名・電話番号・会社名を渡す行為には心理的なハードルがあります。「営業電話がしつこく来るのでは」という懸念は、電話番号必須のフォームで特に強く働きます。

プライバシーポリシーへの導線がない、SSL表示がない、企業の実績や導入社数が見えない——こうした状態では、入力途中で手が止まり、比較検討中の他社フォームへ流れてしまいます

原因⑦ フォーム内に離脱導線が残っている

グローバルナビゲーション、サイドバーの人気記事、フッターの関連リンク、バナー広告。フォームページに残ったこれらのリンクは、すべて離脱の出口として機能します。

ユーザーは入力に迷ったとき、無意識に別ページへ逃げます。フォームページだけはヘッダー・フッターを簡素化した専用レイアウトにすることで、この漏れを塞げます。

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【比較表】EFOツール10選|料金・機能・向いている企業を一覧比較

まず全体像を把握できるよう、主要なEFOツール10製品を料金・タイプ・特徴で比較しました。金額はいずれも公開情報をもとにした目安で、契約フォーム数やPV数により変動します。

ツール名 タイプ 初期費用 月額費用(目安) 特徴 向いている企業
Interviewz(インタビューズ) 会話型ヒアリング/診断 0円 30,000円〜 チャット形式のヒアリング・診断でノーコード構築。回答データをそのまま商談に活用 BtoBのマーケ・営業・人事
Gyro-n EFO タグ設置型EFO 0円 15,000円〜 22種以上の入力支援と詳細なログ解析。2フォームまでの無料枠あり まず小さく試したい企業
フォームアシスト タグ設置型EFO 0円〜(初期設定代行あり) 20,000円〜 40種以上の入力支援機能を搭載した老舗EFO 入力支援の網羅性を重視
f-tra EFO タグ設置型EFO 0円 33,000円〜(5フォーム) 19種の入力支援とA/Bテスト機能を標準搭載 検証を回したい中堅企業
EFOcats スマホ特化ステップ型 300,000円〜 30,000円〜 ワンタグでスマホ向けステップ型フォームに変換 モバイル比率が高いBtoC
GENIEE CHAT チャット型EFO 要問合せ 成果報酬型 会話形式でフォームを代替。シナリオ作成の支援あり 初期費用を抑えたい企業
BOTCHAN EFO チャット型EFO 要問合せ 成果報酬型 一問一答形式のチャットUIと伴走支援 運用工数をかけられない企業
formrun フォーム作成+管理 0円 0円〜3,880円〜 テンプレートからフォームを作成し、問い合わせ管理まで一元化 フォーム自体を作り直したい企業
formy 定額型EFO 0円 6,600円 フォーム数・アクセス数無制限のワンプライス 複数フォームを持つ企業
SiTest 解析+EFO統合 要問合せ 無料プランあり ヒートマップ・A/Bテスト・EFOをオールインワンで提供 分析から一気通貫で改善したい企業

比較表の見方|自社に合うタイプを3分で見極める

EFOツールは大きく「タグ設置型」「チャット・会話型」「フォーム作成型」「解析統合型」の4タイプに分かれます。既存フォームを活かしたいならタグ設置型、フォームそのものを作り替えるならフォーム作成型、入力体験を根本から変えたいならチャット・会話型が候補になります。

判断に迷う場合は、「フォームの改修に開発リソースを割けるか」を最初の分岐点にしてください。開発工数が確保できないなら、タグ1行で動くタイプか、ノーコードで完結するタイプを選ぶのが現実的です。

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質問項目一覧表|フォーム種類別の推奨項目数と設計例

EFOで最初に着手すべきは項目設計です。ここではフォームの目的別に「何を聞き、何を削るべきか」を一覧で整理します。

検討段階別の推奨項目数

ユーザーの検討段階が浅いほど、要求できる情報量は少なくなります。「まだ相手を信頼していない段階で、多くを聞かない」という原則で設計してください。

検討段階 代表的なフォーム 推奨項目数 必須にすべき項目
認知 メルマガ登録 1〜2項目 メールアドレスのみ
関心 資料ダウンロード 3〜5項目 氏名・会社名・メール
比較検討 問い合わせ・相談 5〜8項目 氏名・会社名・メール・相談内容
導入決定 申込・契約 10〜15項目 契約に必要な情報一式

フォーム種類別の質問項目一覧

実務でそのまま使えるよう、目的別の推奨項目と、削除・任意化を検討すべき項目をまとめました。

フォーム種類 推奨する必須項目 任意化・削除を検討する項目
資料請求 会社名/氏名/メールアドレス 電話番号/役職/従業員規模/住所
問い合わせ 会社名/氏名/メールアドレス/問い合わせ内容 ふりがな/部署名/郵便番号/FAX
無料トライアル申込 メールアドレス/パスワード クレジットカード情報/住所/電話番号
セミナー申込 氏名/会社名/メールアドレス 参加動機の自由記述/業種/役職
採用エントリー 氏名/メールアドレス/履歴書添付 手入力の職歴/志望動機の長文記述
アンケート 設問(選択式中心) 自由記述の複数設問/個人特定情報

削ってよい項目・残すべき項目の判断基準

項目を削る判断に迷ったら、次の3つの質問を当ててください。①その項目がなければ次のアクションが取れないか、②送信後に別の方法で取得できないか、③その項目を使って実際に何かを判断しているか——このいずれにも「いいえ」なら、削除または任意化の候補です。

特に電話番号の必須化は離脱率を大きく押し上げるため、電話でのフォローが業務上必須でない限りは任意化を強く推奨します。「連絡手段の希望」を選択式で聞き、電話を選んだ人にだけ番号欄を出す動的分岐も有効です。

逆に、商談化率に直結する「導入検討時期」「課題感」などの項目は、選択式であれば残しても離脱への影響は小さいことが多く、むしろ営業効率を大きく改善します。

EFOの進め方6ステップ|現状分析から改善サイクルまで

EFOは思いつきの施策を並べるのではなく、計測→仮説→実装→検証のサイクルで進めることで再現性が生まれます。ここでは実務の手順を6ステップで解説します。

STEP1:現状分析でボトルネックを特定する(目安1週間)

最初にやるべきは施策の実行ではなく、「どのフォームの、どの項目で、何人が離脱しているか」の可視化です。GA4のイベント計測やEFOツールのログ解析を使い、フォーム到達数・入力開始数・送信完了数の3つを押さえます。

この段階で「到達はしているが入力を始めていない」のか「入力途中でやめている」のかを切り分けてください。前者はフォーム手前の訴求やファーストビューの問題、後者が本来のEFO領域です。

STEP2:改善余地の大きい課題から優先順位をつける(目安1週間)

洗い出した課題を「影響度(改善で得られるCV増)×実装コスト」のマトリクスで並べ替えます。BtoBのフォームでは、項目削減・必須表示の改善・エラー表示の改善が、ほぼ例外なく「影響度が高く、コストが低い」象限に入ります。

全部やろうとせず、上位3施策に絞るのが成功の分かれ目です。同時に多くを変えると、何が効いたのか分からなくなり、次の意思決定ができなくなります。

STEP3:改善仮説を言語化して設計に落とす

「項目を減らす」ではなく、「電話番号を任意化すれば、営業電話への懸念が減り、送信完了率が5ポイント改善する」という形まで仮説を具体化します。数値目標を置くことで、検証結果の解釈がぶれません。

この段階で営業部門とのすり合わせも済ませておきます。項目削減は営業の情報量を減らすため、事前合意なしに進めると社内で反発が起きるためです。

STEP4:実装する(ツール導入か自社改修かを選ぶ)

実装方法は①自社でフォームを改修する、②EFOツールをタグ設置する、③フォーム自体をツールで作り替えるの3択です。開発リソースがあり、改善したい点が明確なら①が最も安価に済みます。

一方、入力支援やリアルタイムバリデーションを一から作るのは想像以上に工数がかかるため、機能を網羅したいなら②③が現実的です。まずは無料枠や無料トライアルのあるツールで効果を確認するのがおすすめです。

STEP5:A/Bテストで効果を検証する(目安2週間〜1か月)

改善前後を比較するだけでは、季節要因や広告出稿の変動に結果が左右されます。同時期に2パターンを配信するA/Bテストで、条件を揃えて比較してください。

目安として、各パターン最低100件以上のコンバージョン、または2週間以上の期間を確保してから判断します。サンプルが少ない段階での判断は、ほぼ確実に誤った結論を導きます。

STEP6:改善サイクルを回し続ける

EFOは一度やって終わりの施策ではありません。ブラウザの仕様変更、流入チャネルの変化、商材の変更によって最適解は動き続けます。

実務上は四半期に1回、離脱率とフォーム到達数を定点観測し、悪化していれば再度STEP1に戻るという運用が現実的です。改善履歴をドキュメント化しておくと、担当者交代時の引き継ぎも容易になります。

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EFO施策14選|今日から実装できる改善リスト

ここからは具体的な改善施策を14個、実装のしやすさ順に近い形で解説します。すべてを一度に実施する必要はなく、上位5つを実行するだけでも多くのフォームで二桁%の改善が見込めます。

施策① 入力項目を最小限に絞る

最も効果が大きく、費用がかからない施策です。フォームの目的を「その場で商談を作ること」ではなく「次の接点を作ること」に定義し直すと、削れる項目が一気に見えてきます。

実務では、まず全項目を一覧化し、「必須」「任意」「削除」の3分類に仕分けるところから始めます。役職・従業員数・住所・FAX番号などは、送信後のフォローや名刺交換で取得できることが多く、削除候補の筆頭です。

判断に迷う項目は、いきなり削除せず任意化して数週間データを取り、入力率が10%を下回るなら削除という段階的なアプローチが安全です。

施策② 必須項目を視覚的に明示する

必須項目は「※必須」のテキスト+赤系の色+背景色の変化という3要素で表現するのが基本です。色だけに頼ると、色覚特性のあるユーザーには伝わりません。

また、任意項目には明示的に「任意」と書くことも重要です。何も書かれていない欄は「必須だが表示漏れかもしれない」と受け取られ、無用な入力負担を生みます。必須が多いフォームでは、逆に任意側にだけラベルを付ける方が視認性が上がる場合もあります。

施策③ リアルタイムバリデーションを実装する

入力欄からフォーカスが外れた瞬間に正誤を判定し、正しければチェックマーク、誤っていればその場でエラー文を表示する仕組みです。送信ボタンを押すまでエラーが分からない設計と比べ、修正にかかる時間が大幅に短縮されます。

実装時の注意点は、入力中にエラーを出さないことです。メールアドレスを3文字打った時点で「形式が不正です」と出すと、ユーザーは責められている感覚を持ちます。判定は入力完了後(blur時)に行うのが原則です。

施策④ エラーメッセージを項目の直近に、具体的な文言で出す

エラー表示で守るべきルールは3つ。①該当項目のすぐ下に出す、②何が問題かを具体的に書く、③どう直せばよいかを示す——これだけで修正完了率は大きく変わります。

「入力形式が正しくありません」ではなく、「メールアドレスに『@』が含まれていません。例:taro@example.co.jp」のように、例まで示すのが理想です。ページ最上部にまとめてエラーを出す設計は、スマートフォンでは事実上機能しないため避けてください。

施策⑤ プレースホルダーと入力例を併用する

プレースホルダー(入力欄内の薄いグレー文字)は便利ですが、入力を始めると消えてしまうため、ラベルの代わりには使えません。ラベルは必ず欄の外に常時表示し、プレースホルダーは「例:」の補助として使います。

特に効果が高いのは、電話番号・郵便番号・日付・URLなど形式に迷いやすい項目です。「例:03-1234-5678」と示すだけで、ハイフンの有無に関する問い合わせやエラーが激減します。

施策⑥ 住所自動入力・全角半角の自動変換を入れる

郵便番号を入力すると都道府県以下が自動で埋まる住所補完は、入力時間を最大で8割短縮できる代表的な入力支援です。多くのEFOツールに標準搭載されているほか、公開APIを使って自社実装することもできます。

あわせて、全角で入力された英数字を半角に、半角カタカナを全角に自動変換する処理を入れておけば、形式エラーの大半は発生しなくなります。氏名からふりがなを自動生成する機能も、入力項目を実質的に1つ減らす効果があります。

施策⑦ 入力形式の制限を撤廃する

「ハイフンなしで入力してください」「全角カタカナで入力してください」といった制約は、本来サーバー側で整形できる処理をユーザーに転嫁している状態です。ユーザーにとっては、正解が分からないまま試行錯誤させられる体験にほかなりません。

実装方針としては、入力は自由に受け付け、保存前にシステム側で正規化するのが正解です。これだけでエラー起因の離脱をほぼゼロにできます。

施策⑧ input typeとautocomplete属性を正しく設定する

見落とされがちですが、効果に対して実装コストが極端に低い施策です。HTMLの入力欄に適切な属性を設定するだけで、スマートフォンのキーボードが最適な形で立ち上がり、ブラウザの自動入力も機能するようになります。

具体的には、メールアドレスには type="email" autocomplete="email"、電話番号には type="tel" autocomplete="tel"、郵便番号には autocomplete="postal-code" を指定します。これにより、電話番号欄では数字キーボードが自動表示され、氏名や住所はブラウザ保存値からワンタップで入力できます。

加えて、label要素と入力欄を for / id で正しく紐づけることで、ラベルをタップしても入力欄がフォーカスされるようになり、スマートフォンでの操作性とアクセシビリティが同時に向上します。

施策⑨ 進捗表示(ステップ表示)を入れる

「ステップ1/3」やプログレスバーで「あと何回の操作で終わるか」を明示すると、ゴールが見えることで離脱が抑えられます。長いフォームを複数ステップに分割する場合は必須の施策です。

ただし、ステップを分けすぎると総操作数が増えて逆効果になります。目安は3〜4ステップまで。分割する場合は、心理的負担の低い項目(選択式)を前半に、負担の高い項目(個人情報)を後半に置くと完了率が上がります。

施策⑩ フォーム内の離脱導線を排除する

フォームページからはグローバルナビゲーション、サイドバー、関連記事、広告バナー、フッターの詳細リンクを取り除きます。残すのは、ロゴ(トップへのリンクは外す)とプライバシーポリシーへのリンク程度で十分です。

この「フォーム専用レイアウト」は、EC業界では購入フローの標準的な設計として定着しています。BtoBサイトではまだ実施率が低いため、競合との差別化余地が大きい施策といえます。

施策⑪ 離脱防止ポップアップと入力内容の自動保存

入力途中でページを閉じようとしたときに「入力内容が保存されません。よろしいですか?」と確認を出すことで、誤操作による離脱を防げます。ブラウザバックによる意図しない離脱にも有効です。

さらに効果が高いのが入力内容の自動保存です。ブラウザのローカルストレージに一時保存しておけば、再訪時に続きから入力できます。検討期間の長いBtoB商材ほど効果が大きく、完了率が2〜3割改善した事例もあります。

ただし、ポップアップの多用は不快感につながります。「一定以上入力済みの場合のみ表示する」など、条件を絞って発火させてください。

施策⑫ スマートフォン専用の最適化を行う

PCとスマートフォンでは、入力に必要な操作コストがまったく異なります。レスポンシブ対応=スマホ最適化ではないという認識が出発点です。

最低限、入力欄のフォントサイズ16px以上、タップ領域48×48px以上、1画面あたりの入力欄は3〜5個までという基準を満たしてください。詳細は次章で解説します。

施策⑬ 個人情報の取り扱いに関する安心材料を提示する

フォーム直上または送信ボタン付近に、「入力いただいた情報は◯◯の目的以外に使用しません」「営業のお電話は行いません」といった一文を置くだけで、心理的ハードルが下がります。

あわせて、SSL(通信の暗号化)の明示、プライバシーポリシーへのリンク、Pマークやセキュリティ認証の表示、導入企業数や実績の記載が有効です。BtoBでは「どんな企業が使っているか」が最大の安心材料になります。

施策⑭ 送信ボタンのマイクロコピーを改善する

「送信」という文言は、ユーザーに「送った後に何が起きるか分からない」という不安を残します。「無料で資料を受け取る」「30秒で相談内容を送る」のように、得られる結果と所要時間を明示してください。

ボタンの近くに「入力は約1分で完了します」「担当者より1営業日以内にご連絡します」といった補足を添えると、送信直前の迷いをさらに減らせます。ボタンの色・サイズよりも、文言の変更のほうが効果が大きいケースは少なくありません。

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スマートフォンEFOの5原則|PCとは異なる設計基準

多くのサイトでフォーム流入の過半数がスマートフォン経由になっています。PC版で成立している設計をそのまま縮小しても、モバイルの離脱は改善しません。ここではスマホ固有の設計原則を5つ整理します。

原則① 1画面あたりの入力欄を絞り、ステップ型にする

スマートフォンではキーボードが画面の約半分を占有するため、実際に見えている領域は非常に狭くなります。1画面に10項目が並ぶフォームは、体感的に「終わりが見えない」状態です。

対策は、1画面あたり3〜5項目に絞り、複数ステップに分割すること。1問1答形式のチャット型フォームは、この原則を極端に推し進めた形式であり、モバイル比率の高いサイトで成果を上げています。

原則② タップ領域とフォントサイズの基準を守る

タップ対象は48×48ピクセル以上、隣接要素との間隔は8ピクセル以上を確保します。ラジオボタンやチェックボックスは、ラベル全体をタップ領域にすることで誤タップを防げます。

入力欄のフォントサイズは16px以上が絶対条件です。これを下回るとiOSのSafariでタップ時に画面が自動拡大され、以降のレイアウトが崩れてユーザーは操作を諦めます。

原則③ キーボードを自動で最適化する

施策⑧で触れた input type の設定は、スマートフォンで真価を発揮します。電話番号欄で数字キーボード、メール欄で「@」を含むキーボードが即座に立ち上がるだけで、入力ストレスは大幅に下がります。

加えて、氏名やメールアドレスの欄で意図しない自動大文字化や自動修正が働かないよう、autocapitalize や autocorrect を制御しておくと、修正操作を減らせます。

原則④ 入力そのものを減らす仕組みを組み込む

スマートフォンでは「打たせない」ことが最大の最適化です。自由記述を選択式に置き換える、住所は郵便番号から自動補完する、日付はカレンダーUIで選ばせる——いずれも入力回数を減らす工夫です。

また、ブラウザの自動入力を効かせるための属性設定や、SNSアカウント・メールアドレス連携によるログインの導入も、会員登録フォームでは大きな効果があります。

原則⑤ 通信環境の不安定さを前提に設計する

移動中の利用が多いスマートフォンでは、送信時に通信が切れて入力内容が消えるという最悪の体験が起こり得ます。これはユーザーの離脱だけでなく、ブランドへの不信につながります。

対策として、入力内容の自動保存、送信中のローディング表示、失敗時の再送信ボタンを用意しておきます。二重送信を防ぐためのボタン無効化処理も忘れずに実装してください。

EFOツールの選び方5つのポイント

ツール選定で失敗する最大の要因は、機能の多さで選んでしまうことです。自社の課題に対して必要な機能を見極める観点を5つ紹介します。

ポイント① 自社の課題に必要な機能が揃っているか

まずSTEP1の現状分析で特定した課題と、ツールの機能を1対1で対応させます。「入力途中の離脱が多い」なら入力支援と自動保存、「エラーで詰まっている」ならリアルタイムバリデーションが必要機能です。

機能一覧を眺めて選ぶのではなく、「この課題を解決できるか」だけを基準に絞り込むと、過剰な高機能ツールを避けられます。使わない機能への支払いは、そのまま費用対効果の悪化に直結します。

ポイント② 導入と運用にかかる工数はどれくらいか

タグを1行貼るだけで動くツールもあれば、フォームの改修や開発対応が前提のツールもあります。社内に開発リソースがない場合、実装工数の少なさは機能以上に重要な選定軸です。

運用面では、設定変更を非エンジニアが行えるか、レポートを見るのに専門知識が必要ないかを確認してください。運用が属人化すると、担当者の異動とともに改善が止まります。

ポイント③ 効果測定・A/Bテスト機能が備わっているか

EFOは検証を回して初めて効果が積み上がります。項目単位の離脱ログ、入力所要時間、A/Bテスト機能が標準で使えるかは必ず確認しましょう。

これらが無いツールを選ぶと、別途アクセス解析ツールを併用する必要があり、結果的に運用コストが上がります。「改善して終わり」ではなく「改善し続けられるか」という観点で見てください。

ポイント④ 既存システムと連携できるか

取得したリード情報がMA・SFA・CRMに自動連携されるかは、営業効率を左右します。手動でCSVを書き出して取り込む運用は、リードの初動対応を遅らせ、せっかく増やしたCVを無駄にします。

確認すべきは、API連携の有無、対応しているツール名、Webhookやフォーム連携の設定難易度の3点です。あわせて、個人情報を扱う以上、データの保管場所とセキュリティ認証の取得状況も必ず確認してください。

ポイント⑤ 費用対効果が成立する料金体系か

費用対効果は「増加が見込めるCV数 × 1CVあたりの価値」と「月額費用」を比較して判断します。たとえば月額3万円のツールで月10件のリードが増え、1リードの価値が3万円なら、投資回収は明らかです。

料金体系は固定制・フォーム数課金・PV数課金・成果報酬型に分かれます。フォーム数が多いなら定額制、CV数が読めないなら成果報酬型、というように自社の変動要因に合った体系を選ぶと無駄が出ません。

また、無料トライアルや無料プランで実際の効果を確認してから本契約するのが鉄則です。自社のフォームで検証しない限り、他社事例の改善率が再現される保証はありません。

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EFOツール10選の詳細|特徴と導入判断のポイント

比較表で挙げた10製品について、どんな企業に向いているかという観点で補足します。

1. Interviewz(インタビューズ)|会話型ヒアリングでフォームを置き換える

従来の入力フォームをチャット形式の一問一答に置き換えるヒアリングDXツールです。選択式中心で回答が進むため入力負担が小さく、モバイルでの完了率改善に効果を発揮します。

取得した回答データはそのまま商談準備や顧客セグメントに活用でき、ノーコードで構築できるため開発リソースが不要な点も特徴です。無料トライアルは14日間で、実際の自社フォームで効果を検証できます。

2. Gyro-n EFO|低コストで始めるタグ設置型

22種類以上の入力支援機能を、既存フォームにタグを設置するだけで追加できます。2フォームまでの無料枠があり、まず小さく試したい企業に適しています。項目単位の詳細なログ解析が使える点も強みです。

3. フォームアシスト|入力支援の網羅性を重視するなら

40種類以上の入力支援機能を備えた老舗ツールです。初期設定の代行サービスがあるため、社内に知見がなくても導入しやすいのが特徴です。多様な入力形式に対応する必要がある大規模フォーム向きです。

4. f-tra EFO|A/Bテストまで標準搭載

19種の入力支援に加え、A/Bテストと分析機能を標準搭載しています。改善サイクルを社内で回していきたい中堅企業に向いており、複数フォームを運用している場合に費用対効果が出やすい構成です。

5. EFOcats|スマートフォン特化のステップ型変換

ワンタグの設置で、既存フォームをスマートフォン向けのステップ型UIに自動変換します。初期費用は高めですが、モバイル比率が極端に高いBtoCサイトでは投資回収が早い傾向にあります。

6. GENIEE CHAT|成果報酬型で始めるチャット型EFO

会話形式でフォームを代替するチャット型EFOです。成果報酬型の料金体系のため、初期費用を抑えて導入できるのが最大の利点です。シナリオ作成の支援を受けられるため、運用開始までのハードルが低くなっています。

7. BOTCHAN EFO|伴走支援つきの一問一答型

一問一答形式のチャットUIを提供し、専任担当による改善提案まで含めた伴走支援が受けられます。社内に改善を担当する人員を割けない企業にとって、実質的な運用代行として機能します。

8. formrun|フォーム作成と問い合わせ管理を一体化

テンプレートからフォームを作成でき、受信した問い合わせの管理・対応状況までカンバン形式で一元管理できます。無料プランがあるため、フォームそのものを作り直したい小規模チームに適しています。

9. formy|フォーム数無制限のワンプライス

月額6,600円でフォーム数・アクセス数が無制限という料金体系が特徴です。サイト内に多数のフォームを抱えており、フォーム数課金では費用が膨らむ企業にとって有力な選択肢になります。

10. SiTest|ヒートマップからEFOまでオールインワン

ヒートマップ解析、A/Bテスト、EFOを1つのツールで提供します。「どこで離脱しているか」の分析と「どう直すか」の実装を同じツールで完結できるため、分析ツールを別途契約したくない場合に向いています。

離脱率の計測とA/Bテストによる効果分析

EFOを継続的な成果につなげるには、数値で現状を把握し、改善の効果を検証する仕組みが不可欠です。ここでは実務で使える計測手順を解説します。

フォーム離脱率の計算式と関連指標の違い

フォーム離脱率は、次の式で算出します。

  • フォーム離脱率(%)= 離脱数 ÷ フォーム到達数 × 100
  • フォーム完了率(%)= 送信完了数 ÷ フォーム到達数 × 100
  • 入力開始率(%)= 入力開始数 ÷ フォーム到達数 × 100

混同されやすい「直帰率」はサイト内で1ページしか閲覧せずに離脱した割合であり、フォーム離脱率とは別物です。EFOで見るべきは、あくまでフォーム内での挙動を表す上記3指標です。

この3つを分けて見ることで、「そもそも入力を始めていない」のか「始めたが完了していない」のかを判別でき、打つべき施策が明確になります。

フォーム種類別・離脱率のベンチマーク

自社の数値が良いのか悪いのかを判断するための目安です。業種や商材によって適正値は変動するため、絶対値ではなく「改善の方向性」の参考としてご覧ください。

フォームの種類 一般的な離脱率の水準 改善後に目指したい水準
問い合わせフォーム 70〜80% 50〜60%
資料請求フォーム 65〜75% 45〜55%
会員登録フォーム 75〜85% 55〜65%
購入・決済フォーム 60〜70% 40〜50%
アンケートフォーム 80〜90% 60〜70%

GA4でフォームの離脱を計測する4ステップ

専用ツールを導入する前に、GA4だけでも離脱の実態は把握できます。手順は次のとおりです。

  1. フォーム到達を計測する:フォームページの page_view をイベントとして確認する
  2. 入力開始を計測する:GA4の拡張計測機能で form_start を有効化する
  3. 送信完了を計測するform_submit、またはサンクスページの表示をコンバージョンとして設定する
  4. ファネルを作る:「探索」レポートの経路データ探索で、到達→開始→完了の3段階を可視化する

この4ステップだけで、どの段階で何%が脱落しているかが数値で見えるようになります。まずここまでを整備してから、施策を検討してください。

項目単位のボトルネックを特定する方法

ファネル全体が見えたら、次は「どの入力欄で手が止まっているか」を突き止めます。EFOツールのログ解析機能を使えば、項目ごとの離脱数・エラー発生数・入力所要時間が取得できます。

ツールを使わない場合は、各入力欄のフォーカス取得をGA4のカスタムイベントとして送信することで簡易的に代替できます。エラー発生時にもイベントを送っておくと、エラー起因の離脱を切り分けられます。

A/Bテストの実施手順と判断基準

A/Bテストは、①検証する要素を1つに絞る、②同期間・同条件で配信する、③十分なサンプルが貯まるまで判断しないという3原則を守ることが前提です。

複数の要素を同時に変えると、どれが効いたか分からなくなります。目安は各パターン100CV以上、または最低2週間の配信期間。この条件を満たさないうちに勝敗を決めると、偶然の変動を効果と誤認します。

検証しやすい要素としては、入力項目数、送信ボタンの文言、必須項目の表示方法、エラー表示の位置、ステップ分割の有無が挙げられます。効果の大きさが読みやすい「項目数」から着手するのが定石です。

EFOの効果を経営指標に翻訳する

社内の予算承認を得るには、改善率ではなく金額でインパクトを示すのが有効です。計算式はシンプルです。

増加CV数 × 商談化率 × 受注率 × 平均受注単価=EFOによる売上インパクト。たとえば月間フォーム到達1,000件、完了率25%→35%の改善で月100件の増加、商談化率30%・受注率20%・単価50万円なら、月間3,000万円の売上機会の創出という試算になります。

ツール費用が月3〜5万円であれば、この試算に照らして投資判断は容易です。費用対効果の説明資料は、企画段階で用意しておくと社内調整がスムーズに進みます。

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EFOの成功事例5選|改善の勘所を学ぶ

実際にフォーム改善で成果を上げた事例を、「何を変えたのか」という打ち手の観点で整理しました。

事例① 士業サイト|CTA配置の見直しで申込数を改善

相談申込フォームへの導線がページ下部にしかなかった状態から、ページ内の複数箇所にCTAを配置し、スクロールに追従するボタンを追加しました。

この改善のポイントは、フォーム自体ではなく「フォームに到達する人数」を増やした点にあります。フォームの完了率が高いのに件数が伸びない場合、まず疑うべきは到達数です。

事例② 法律事務所|質問形式と動的分岐で相談の質を向上

自由記述中心だった相談フォームを、選択式の質問に分解し、回答内容に応じて次の質問が変わる動的分岐に変更しました。ユーザーは自分の状況に関係のない項目を入力せずに済みます。

結果として、入力負担が下がっただけでなく、相談内容が構造化されて届くため、初回対応の準備時間が短縮されました。EFOが営業・対応工数の削減にも効く好例です。

事例③ SaaS企業|「1分で完了」の明示で無料登録を後押し

無料プランの登録フォームに、「登録は1分で完了します」「クレジットカード不要」という一文を追加し、有料プランとの違いを色分けで明示しました。

所要時間と条件を先に伝えることで、「どうせ後から課金されるのでは」という不安を先回りして解消できます。文言の追加だけで済む、コスト対効果の高い施策です。

事例④ 求人サイト|スクロール連動のボタン表示と入力ブロック

求職者向けの登録フォームで、スクロールに応じて登録ボタンを出現させ、未入力の必須項目がある場合は次のステップへ進めない制御を実装しました。

エラーを「送信後に指摘する」のではなく「そもそも起こさせない」設計に変えたことで、差し戻しによる離脱を防いでいます。ステップ型フォームと相性の良い手法です。

事例⑤ 金融機関|フォームを減らしFAQと予約導線に置き換え

問い合わせフォームを増やす代わりに、FAQを充実させ、店舗検索とWeb予約への導線を強化しました。結果として、フォーム経由の問い合わせ自体は減りましたが、サポートコストが大きく下がりました。

この事例が示すのは、「フォームの送信数を増やすことが常に正解ではない」という視点です。目的が問題解決であれば、フォームを使わせない設計が最適解になることもあります。

EFOでよくある失敗と逆効果になるパターン

EFOは「やれば必ず良くなる」施策ではありません。実務でよく見る4つの失敗パターンを押さえておきましょう。

失敗① 項目を削りすぎて商談の質が落ちる

項目を最小化すればCV数は増えますが、情報が足りず、営業が一次接触で何も判断できない状態になります。結果として商談化率が下がり、全体の受注数は変わらない、という事態が起こります。

対策は、CV数だけでなく商談化率・受注率まで含めて評価すること。削るべきは「入力負担が大きく、判断に使っていない項目」であって、単純な数の削減ではありません。

失敗② ポップアップやアラートの過剰使用

離脱防止ポップアップ、チャットの自動起動、クーポン通知——これらを同時に出すと、ユーザーは入力どころではなくなり、かえって離脱します。

ポップアップは「入力途中で離脱しようとしたとき」など、条件を絞って1種類のみに留めるのが原則です。

失敗③ バリデーションが厳しすぎて正しい入力が弾かれる

正規表現による厳格なチェックは、「-(全角ハイフン)を含む電話番号」「サブドメイン付きのメールアドレス」など、正当な入力を誤ってエラー扱いすることがあります。

ユーザーは何度試しても通らないため、確実に離脱します。バリデーションは「明らかな誤りだけを弾く」ゆるい設計にし、整形はシステム側で行うのが安全です。

失敗④ 一度改善して満足し、計測をやめてしまう

最も多い失敗がこれです。改善直後は数値が上がりますが、ブラウザ仕様の変更、流入チャネルの変化、フォームの項目追加によって、数か月後には元に戻っているケースが少なくありません。

特に危険なのが「他部署から依頼されて項目を追加する」運用です。追加の際は必ず影響を測る、という社内ルールを決めておきましょう。

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EFOの次の一手|会話型ヒアリング「Interviewz」という選択肢

入力支援やエラー制御といった従来型のEFOをやり切ってもなお完了率が上がらない場合、「フォームという形式そのもの」がボトルネックになっている可能性があります。

その解決策として広がっているのが、チャット形式で1問ずつ質問を進める会話型ヒアリングです。当社が提供する「Interviewz(インタビューズ)」は、この会話型ヒアリングと診断コンテンツをノーコードで構築できるツールです。

Interviewz(インタビューズ)とは

選択式の質問に順番に答えていくだけで入力が完了する、チャットUI型のヒアリング・診断ツールです。既存のフォームを置き換える形でも、フォームの手前に設置してセグメント分けを行う形でも導入できます。

取得した回答は管理画面で一覧化され、回答内容に応じて出し分ける診断結果やサンクスページの設計も可能です。開発は不要で、管理画面上の設定だけで運用できます。

EFOの手段としてInterviewzが向いている5つの理由

従来型のEFOツールとの違いを、5つの観点から整理します。

理由① 入力操作を「選ぶ」だけに変えられる

テキスト入力を選択肢のタップに置き換えることで、スマートフォンでの入力負担が根本的に小さくなります。キーボードを開かずに回答が進むため、モバイル比率の高いサイトほど効果が出やすい設計です。

理由② 1問ずつ表示されるため心理的負担が小さい

10項目のフォームは一覧で見ると圧迫感がありますが、1問ずつ表示されれば「あと1問」の連続として認識されます。ステップ型フォームの利点を、より自然な形で実現できます。

理由③ 回答に応じた動的分岐で無駄な質問を出さない

回答内容によって次の質問を変えられるため、ユーザーは自分に関係のない項目を一切入力せずに済みます。結果として、全員に同じ項目を出す従来型フォームよりも、実質的な入力数を減らせます。

理由④ 取得データがそのまま商談準備に使える

課題・検討時期・予算感などを選択式で聞けるため、回答データが構造化された状態で蓄積されます。営業は初回接触の前に相手の状況を把握でき、ヒアリングにかける時間を短縮できます。

理由⑤ ノーコードで作成でき、改善サイクルを速く回せる

質問の追加・削除・並び替えを管理画面から即時に反映できるため、開発待ちが発生しません。A/Bテストの実施や、季節・キャンペーンに応じた質問変更も現場の判断で行えます。

導入の流れと無料トライアル

導入は、①ヒアリング内容の設計、②管理画面での質問作成、③サイトへの設置タグ発行、④公開・効果測定という4ステップで進みます。設計に不安がある場合は、テンプレートをベースに構築を始められます。

料金は月額3万円台からで、無料トライアル期間は14日間。実際の自社フォームに設置して、完了率の変化を確認したうえで導入判断ができます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. EFOの効果はどのくらいの期間で出ますか?

A. 施策の種類によって異なります。項目削減や必須表示の改善といった軽微な施策は、実施後1〜2週間で数値に変化が現れることが多く、EFOツールの導入では1か月程度で傾向が見えてきます。

ただし、統計的に信頼できる判断をするには各パターン100CV以上、または2週間以上のデータ蓄積が必要です。短期の変動に一喜一憂せず、月次で推移を追うことをおすすめします。

Q2. 小規模企業でもEFOツールの導入は必要ですか?

A. 必須ではありません。項目の削減、必須項目の明示、エラーメッセージの改善、送信ボタンの文言変更といった施策は、費用をかけずに実施できます。

まずは無料でできる改善を一通り実施し、それでも離脱率が高い場合にツール導入を検討するのが合理的な順序です。月間フォーム到達数が数百件に満たない場合、ツール導入の投資回収には時間がかかります。

Q3. 入力項目は何個まで減らすべきですか?

A. フォームの目的と検討段階によって適正値が変わります。資料ダウンロードなら3〜5項目、問い合わせなら5〜8項目が一つの目安です。

重要なのは数そのものではなく、「その項目を使って実際に何かを判断しているか」という基準です。判断に使っていない項目は、何個であっても削除候補になります。

Q4. EFO対策が逆効果になることはありますか?

A. あります。項目を削りすぎて商談の質が落ちる、ポップアップを多用して入力を妨げる、バリデーションが厳しすぎて正しい入力が弾かれる、といったケースが典型です。

これを防ぐには、変更は一度に1つずつ行い、CV数だけでなく商談化率まで含めて評価することが必要です。A/Bテストで検証してから本適用する運用にしておけば、リスクは大きく下げられます。

Q5. スマートフォン向けのEFOはPCと何が違いますか?

A. 設計基準そのものが異なります。1画面あたりの入力欄は3〜5個まで、フォントサイズは16px以上、タップ領域は48×48px以上といった具体的な数値基準を満たす必要があります。

加えて、キーボードの自動最適化、通信断を想定した入力内容の自動保存も欠かせません。レスポンシブ対応をしているだけでは、スマホ最適化として不十分です。

Q6. EFOツールを乗り換えるときの注意点は何ですか?

A. 現行ツールの設定内容を、乗り換え前にすべてドキュメント化しておくことが最重要です。入力支援の設定、バリデーションのルール、これまでのA/Bテスト結果を記録しておかないと、改善の蓄積がゼロに戻ります。

また、過去の計測データをエクスポートできるかを事前に確認してください。切り替え直後は数値が一時的に変動するため、1〜2週間の並行運用期間を設けると安全です。

Q7. フォームの改善で問い合わせが増えた後、対応が追いつかない場合はどうすればいいですか?

A. 初回対応の自動化と、リードの優先順位づけの仕組みを整えることが有効です。自動返信メールで一次対応を済ませ、フォームで取得した課題・検討時期をもとに対応順を決めます。

会話型ヒアリングや診断コンテンツを組み合わせれば、問い合わせの時点で相手の状況が構造化されて届くため、対応工数を増やさずにリード増加を受け止められます。

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まとめ|EFOは「最も早く成果が出る」改善領域

EFOは、広告費を増やさずにコンバージョン数を伸ばせる、費用対効果が最も高い改善領域です。フォーム1ページに閉じた施策のため検証もしやすく、施策の因果関係を特定しやすい点も大きな利点といえます。

本記事の要点を整理します。

  • まず計測から始める:GA4で「到達→入力開始→完了」の3段階を可視化し、どこで失っているかを特定する
  • 効果が大きい順に着手する:入力項目の削減、必須表示の明確化、エラー表示の改善が最優先
  • スマホは別基準で設計する:フォントサイズ16px以上、タップ領域48px以上、1画面3〜5項目
  • 削りすぎに注意する:評価指標はCV数ではなく「商談化率まで含めた成果」
  • ツールは課題ベースで選ぶ:機能の多さではなく、自社の課題を解決できるかで判断する
  • 改善は続ける:四半期に1回は数値を点検し、項目追加時は必ず影響を測る

次のアクションとして、まずは自社の主要フォームの「到達数・入力開始数・完了数」を今週中に出してみてください。数値が見えれば、本記事の施策のうちどれを実行すべきかが自動的に決まります。

そのうえで、従来型のEFOをやり切っても完了率が伸びない場合は、フォームの形式そのものを会話型に変える選択肢を検討する価値があります。

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