企業がInstagramアンケートを使用するメリットは?作成手順や注意点も解説
- 2025/12/14
- 2025/12/14
目次
Instagramは、企業にとって今もっともユーザーのリアルな声を拾いやすいSNSと言っても大げさではありません。
特にストーリーズに搭載されたアンケート機能(インスタアンケート)は、ユーザーの本音を短時間で集められるうえ、投稿との相性も良く、マーケティングにも活用しやすいツールです。
ただし使い方を誤ると、せっかく取れたデータが「使えない数字」になってしまうことも少なくありません。
この記事では、企業アカウントがInstagramアンケートを行うメリットや活用する際に押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
Instagramアンケートとは?企業が注目する理由

Instagramアンケートは、ストーリーズに投稿できるインタラクティブ機能のひとつです。企業が注目している理由は単純で、反応が圧倒的に取りやすいからです。
企業がInstagramアンケートを使うメリット
- 回答がワンタップで完了するため参加率が高い
- 「気軽に答えられる=本音が出やすい」
- フォロワーとの距離が縮まり、関係性が深くなる
- 広告や商品企画の意思決定に使えるデータが取れる
- ストーリーズの滞在時間が伸び、アカウント評価にもプラス
InstagramはTwitter(X)に比べて「本名」「顔出し」「実生活の延長」で利用されることが多いため、アンケートの回答も比較的まじめで現実的な傾向があります。つまり企業にとっては、商品・サービスに関心のある実利用層の声を拾いやすいという点でとても価値が高いのです。
Instagramアンケートでできること
Instagramアンケートには大きく4つの機能があります。
それぞれ特徴が異なるため、目的によって使い分ける必要があります。
①アンケートスタンプ(2択~4択)
もっともよく使われるタイプです。「YES/NO」など2択のほか、最大4つまで選択肢を作れます。
使いどころの例
- 新商品のデザイン案A/B/C/Dの比較
- キャンペーン内容の事前リサーチ
- 実店舗・ECの改善ポイント調査
- フォロワーの属性把握
- 利用経験・認知度チェック
回答が非常に簡単なため、投票数が伸びやすいのが特徴です。
②質問スタンプ(自由回答)
ユーザーが自由にテキストを入力できるタイプです。定性調査に向いており、「理由」や「意見」などの深い声が集まります。
使いどころの例
- 商品やサービスの改善案募集
- キャンペーンのアイデア収集
- ユーザーの悩みや課題のリサーチ
- ファン参加型コンテンツ
企業にとっては「ユーザーが何を求めているか」を理解する宝庫になります。
③クイズスタンプ
1つの正解を設定する形式です。エンタメ性が高く、フォロワー参加のハードルが低い特徴があります。
使いどころの例
- ブランドに関する豆知識クイズ
- 商品成分・機能の理解促進
- キャンペーン告知(クイズ→正解発表の導線)
楽しみながら参加できるため、フォロワーとの距離がぐっと縮まります。
④スライダースタンプ(感情を数値化)
スタンプをスライドして、感情の強さや評価を数値化する機能です。
使いどころの例
- 写真の印象評価(可愛い/美味しそうなど)
- 新商品の第一印象調査
- CM動画への反応チェック
- バナー案の比較
定量と定性の中間のようなデータが取れるため、クリエイティブ確認におすすめです。
▼下記の資料では、実際にアンケートを作成する際に回答率の高いアンケートを作成するために『どんな項目があるばべきか』『回答率の高いアンケートの特徴』など、実例を交えながら解説しています。
アンケート作成でお悩みのある方は、下記の資料を参考にしながら効果的ななアンケートの作成方法を確認してみてください。
Instagramアンケートがマーケティングに向いている理由

Instagramはもともと「視覚主体のSNS」のため、ユーザーは写真や動画を見て直感的に判断します。アンケートはその直感をその場で即回収できるため、スピードとリアルが両立したデータ取得方法といえます。
企業視点でのメリットは次の5つです。
①顧客のホンネが取りやすい
Instagramは本名登録や顔出し文化の影響で、匿名性が比較的低く、Twitterより過度なネガティブ意見が出づらい傾向があります。
そのため、ユーザーの素直な感情が出やすく、企業としては意思決定に使いやすい現実的なフィードバックが得られます。
②回答コストが低い=投票数が伸びやすい
アンケートはワンタップで回答できるため、参加率が高く、フォロワー規模が小さくても十分なサンプルを集められます。
普通のWebアンケートを実施するより、はるかに速いです。
③ストーリーズのエンゲージメントが改善し、リーチが広がる
アンケートに答えると、ユーザーの滞在時間が増え、アカウント評価にも好影響があります。
Instagramは「ユーザー行動」を重視するため、アンケートはインスタ運用全体の成績を底上げする役割も果たします。
④商品選定や広告訴求のA/Bテストができる
複数案の比較はインスタアンケートと相性が抜群です。
例:
- デザイン案A/B
- キャッチコピー①/②
- 商品パッケージの色
- 投稿フォーマットのどちらが印象に残るか
クリエイティブのテストとしては最速で結果が出ます。
⑤コミュニティ形成・ファン育成につながる
アンケートは企業とフォロワーの会話として機能します。
- 結果をシェアしている
- フォロワーの意見を商品に反映している
- ユーザー投稿を紹介している
このような姿勢を見せるだけで、ブランド好感度は大きく向上します。
▼下記の資料では、ヒアリング活動によってお客様のお問合せやCVRの向上を達成できた実例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
企業がInstagramアンケートを活用するシーン別の具体例

ここでは、企業担当者が特に使いやすい活用シーンを紹介します。
①新商品開発・企画の事前調査
Instagramアンケートは、初期段階の「方向性を見極めたい」ときに役立ちます。
実例に近いケース
- 新フレーバーの人気を探りたい
- 実際に買いたい価格帯を知りたい
- デザイン案A/B/Cで印象を知りたい
商品企画は担当者の感覚では決められない部分も多く、ユーザーのリアルな定性・定量データは貴重です。
②投稿クリエイティブのテスト
Instagram運用では、バナー1枚で数値が変わるのはよくあることです。
使い方
- 「どちらのデザインが好み?」(2択)
- 「魅力的に見える度は?」(スライダー)
広告クリエイティブの事前テストにも使えます。
③キャンペーン企画の方向性チェック
キャンペーンを設計する際、
- プレゼント内容
- 応募条件
- 期間
- 世界観
上記のどれがユーザーに刺さるかは、アンケートで事前に軽く探ることができます。
④ブランド認知や理解度の把握
企業アカウントでは、「フォロワーが何を知っているのか、何を知らないのか」を把握することも重要です。
例:
- どれくらい商品を知っているか
- どんな課題を持っているか
- どのサービスを使ったことがあるか
認知調査としてお手軽に使えます。
⑤お客様の声(口コミ)収集
質問スタンプを使えば、フォロワーから自由回答を集められます。
- 店舗利用の感想
- 商品レビュー
- おすすめの使い方
- 改善してほしい点
UGC(ユーザー生成コンテンツ)にもつながり、自然な投稿を増やすうえでも効果的です。
⑥社内プレゼン資料の根拠として活用
Instagramアンケートの魅力は、迅速なデータです。
企画会議や役員プレゼンで、以下のような根拠があるだけで、意思決定がスムーズになります。
- 「実際にこれだけの人に人気でした」
- 「こちらの案が支持されました」
▼以下の資料は、ヒアリングに特化した「ヒアリングツール」を10選で比較した資料です。ヒアリングツールは、診断コンテンツの作成やチャットボットなどで、ユーザー情報のヒアリングを行うツールです。 類似サービスの比較を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。
Instagramアンケートの作成手順

アンケートは設計が甘いと、どれだけ回答が集まっても意味がありません。
ここからは、Instagramアンケートを作成する手順をポイントとともに解説していきます。
①目的を明確にする
目的が曖昧なアンケートは「結局何を知りたかったの?」という結果になりがちです。
目的の例
- 新商品の方向性を探りたい
- フォロワーの課題を把握したい
- デザイン案を比較したい
- ブランドへの理解度を測りたい
何を判断するためのデータかまで具体的に決めることで、設問が迷子にならずに知りたい情報を集められます。
②回答形式を目的に合わせて選ぶ
目的に応じて「アンケート/質問/クイズ/スライダー」を使い分けます。
例えば、以下が挙げられます。
- 方向性を決めたい→アンケート(2〜4択)
- 理由や背景を知りたい→質問スタンプ
- 世界観の理解度を測りたい→クイズ
- 印象を数値で確認したい→スライダー
選択ミスが多いポイントなので、目的から逆算して設計しましょう。
③選択肢はシンプルにする
Instagramアンケートでやりがちなのが、選択肢が複雑すぎる問題です。
「どれも当てはまる」「意味がわかりづらい」と回答率が落ちます。
例:避けるべきNG例
- 「このデザインは洗練されているが地味ではあると思いますか?」
- 「A案:高級感があって落ち着いた印象orB案:使いやすいが特徴が弱い」
これでは判断材料が多すぎて、ユーザーは直感で答えられません。
Instagramアンケートは、どちらが好き?くらいの単純さが意外とポイントなのです。
④投稿の流れを作る(前後の文脈が重要)
アンケートは単発で投げるより、前後の文脈をつけるほうが回答率が高くなります。
例:
- 1枚目:背景説明(商品紹介・企画内容)
- 2枚目:アンケート設置
- 3枚目:回答後のお礼
- 4枚目:結果発表の予告
「なぜ聞いているのか」「どのように使われるのか」を示すだけで、信頼度が上がり、結果も精度が高まります。
⑤結果を公開する(信頼構築につながる)
結果を公開しない企業アカウントは、フォロワーから「意見を取るだけ取って活かさない」と見られやすい傾向があります。
Instagramは関係性のSNS。回答してくれたフォロワーは、自分の意見がどう反映されたかを知りたいのです。
結果共有の例
- パーセンテージの公表
- ユーザーの意見を引用
- 次の企画や投稿に反映して紹介
これだけでエンゲージメントは大きく変わるでしょう。
▼下記の資料は、自社のマーケティング戦略の立案を効率化するためのヒアリングシートの作り方をステップ別に解説した資料です。この資料では、マーケティングの課題や調査目的、今回の調査で明らかにしたい事柄を明確にできますので、ぜひご活用ください。
Instagramアンケートの回答率を高めるテクニック

ここからは、Instagramアンケートの回答率を高めるテクニックを紹介します。
テクニックを実践すればアンケートの質が変わるだけでなく、ストーリーズ自体の反応も改善するでしょう。
①1枚目のインパクトを強くする
ストーリーズは流し見されやすいので、1枚目の視認性が重要です。
例:
- 白背景×太字のシンプルなメッセージ
- 写真+短いテキスト(「教えてください!」など)
- 動きをつけたGIFや短い動画
「答える価値がある」と思わせる導線を作ることがポイント。
②テキストを短くする
企業アカウントは説明しがちですが、ストーリーズと長文は相性が悪いです。
10〜20文字の短い言葉で目的を伝えるほうが回答率は高くなります。
例:
- どっちのデザインが好き?
- 新商品の方向性、相談させてください!
- 皆さんの意見で企画が決まります!
上記にような短く簡潔に聞けるような質問が効果的です。
③回答したくなる参加型ワードを使う
質問を考えるときは、回答したくなる参加型ワードを使いましょう。例えば以下のようなワードが挙げられます。
回答率が伸びる言葉
- ぜひ教えてください
- あなたの意見が参考になります
- 皆さんの声を形にします
- 商品に反映されるかも!
参加者が「自分ごと化」できる言葉が効果的です。
④投稿タイミングを最適化する
Instagramユーザーがもっともアクティブなのは7〜9時/12〜13時/18〜22時です。
企業アカウントでは特に夜の反応率が高い傾向があります。土日も反応が伸びやすいため、業種に合わせてテストするのがベストです。
⑤連続投稿で参加の流れを作る
アンケート単体より、流れを持たせたほうが回答されやすいです。
例:
- 1投稿目:質問
- 2投稿目:アンケート
- 3投稿目:深掘りアンケート
- 4投稿目:自由回答募集
連続投稿はユーザーの行動を誘導しやすいため、データ精度が上がります。
▼下記からは、Interviewzのデジタルギフト付きのアンケートに関する詳しい内容を無料でダウンロードできます。
このサービスを活用することで、通常のアンケートに比べて平均回答率が約2.8倍に改善された事例があります。ヒアリングやアンケートを効率的・効果的に改善したいとお考えの方は、ぜひご参照ください。

企業がInstagramアンケートを使う際の注意点

Instagramアンケートは万能ではありません。特性を理解しないと、誤った判断につながることもあります。
深い分析には向かない
ストーリーズは直感的な回答を促すため、深い分析には向いていません。
- 心理背景
- 行動理由
- 価値観の深掘り
上記のような情報を得るのは難しいです。あくまで方向性を探るライトな調査として活用しましょう。
フォロワー層の偏りに注意
Instagramのフォロワーは偏りがある場合があります。
- 性別
- 年齢
- ライフスタイル
- ブランド関心度
そのまま「全体意見」と捉えると誤解につながります。
必要に応じて、広告ターゲティングで補完、他SNSとのクロス調査などを組み合わせると精度が高まるでしょう。
写真や投稿デザインに結果が左右される
Instagramはビジュアルが強く影響するSNSです。
同じ商品でも写真の明るさや構図、配色、テキストの置き方などで結果が変わることも珍しくありません。
クリエイティブテストをする場合は「ビジュアル条件を統一する」ことが大前提です。
自社に不利な意見も出る可能性がある
Instagramアンケートは本音を拾える分、厳しい意見が出ることもあります。
ただ、その意見こそが改善のヒントです。
ネガティブな回答を恐れず、むしろ「ユーザーの期待値がどこにあるか」を考えましょう。改善のヒントが得られる絶好の機会です。
▼Interviewz(インタビューズ)は、ノーコード型のSaaSツールで、顧客ヒアリングの効率化をサポートするために設計された画期的なソリューションです。
インタビューズは、以下の特徴を兼ね備えています。
- 簡単な操作性
タップ操作だけで、診断や質問がスムーズに行えます。技術的な知識がなくても直感的に操作できるので、誰でも簡単に利用できます。
- 多彩な連携機能
SlackやGoogleスプレッドシートなど、外部ツールとの連携が可能です。これにより、データの共有や分析がより効率的になります。
- EFO(入力フォーム最適化)機能
ユーザーの負担を軽減するために、入力フォームを最適化しています。これにより、ストレスなく情報を収集することが可能です。
- マーケティング調査にも対応
カスタマーサポートやアンケート収集、マーケティング調査など、さまざまな場面で活用できる柔軟性を持っています。
上記のように、「インタビューズ」は顧客ニーズを正確に把握し、効果的なマーケティング戦略を実現するために欠かせないツールです。より詳しい情報や導入事例について知りたい場合は、ぜひ下記のサービス概要をご参照ください。
まとめ

Instagramアンケートは、単なる投票機能ではなく、ユーザーと企業が一緒にブランドを育てていくためのコミュニケーションツールです。
大切なのは、「AIで作ったか?」ではなく、ユーザーにとって信頼できる、有用な情報かどうか。
Instagramアンケートを正しく設計し、結果を丁寧に扱えば、以下のようなメリットを得られるでしょう。
- 商品企画
- 広告運用
- ブランド構築
- 投稿戦略
企業がユーザーの声を取り込みながら成長していくためにも、Instagramアンケートは、今後さらに重要な役割を持つツールとなるでしょう。
インタビューズは14日間のトライアル期間中もすべての機能を無料でお試しいただけますので、ぜひこの機会にご利用ください。
▼Interviewz(インタビューズ)に新機能が追加され、CSSカスタマイズとHTMLタグ埋め込みが可能となりました。これにより、自社ブランドのデザインに合わせた診断・ヒアリングページを最短1日で構築できます。
フォントやカラーの変更、アニメーション追加、外部ツールや分析コードの設置も簡単で、SEO対策やCVR向上、データ活用がスピーディーに行えます。さらに、プレビュー機能で事前確認し即時反映できるため、マーケティング施策の自由度と実行スピードが大幅に向上し、リード獲得や効果測定改善を加速させることが可能です。
ぜひ下記の資料から、インタビューズの詳しい機能をご確認ください。
Interviewz(インタビューズ)をご活用いただくことで以下のことが解決できます。
• 新規お問い合わせ、相談数の向上
• ヒアリングの内容の最適化から受注率の向上
• ヒアリングコスト(人件費・タイムコスト)の削減
• 既存顧客のお問い合わせのセルフ解決(サポートコストの削減)
• サービス/プロダクトのマーケティングリサーチ
• 既存顧客、従業員のエンゲージメント向上
• データ登録負荷の軽減
• サイトにおけるユーザーの行動情報のデータ蓄積
▼Interviewz(インタビューズ)の主な活用方法
• 総合ヒアリングツール
• チャットボット
• アンケートツール
• カスタマーサポートツール
• 社内FAQツール
Interviewzの機能一覧|総合的なヒアリング活動を網羅
Interviewzでは、下記のような総合的なヒアリング活動を支援する機能を揃えております。








