アンケートの回答は強制できる?ポイントや回収率を上げる方法を解説
- 2026/01/28
- 2026/01/28
目次
アンケートを強制させることは可能か?

結論:アンケートの「強制」は条件次第で可能
アンケートの強制は、以下のような条件を満たしていれば、実務上問題にならないケースがあります。
- 社内調査や従業員アンケートなど、業務上必要性が明確な場合
- 会員登録者や契約者など、一定の関係性がすでにある対象者への調査
- 利用目的や回答範囲が事前に明示されている場合
このように、アンケートに回答する合理的な理由があり、回答しないことで不当な不利益が生じない設計であれば、「必須回答」として設定することは可能です。
一方で、不特定多数のユーザーや未購入者に対して一方的に回答を求める場合は、注意が必要です。
「強制」と「必須設定」の違いは?
アンケートにおける「強制」と「必須設定」は、混同されがちですが意味が異なります。
- 必須設定
フォーム上で回答しないと送信できない状態。技術的な設定を指す。 - 強制
回答しないと不利益が生じる、または断れない心理的・構造的な圧力がかかる状態。
重要なのは、必須設定=直ちに強制・違法ではないという点です。
問題になるのは、必須設定の結果として「実質的な強制」になっているかどうかです。
例えば、
- 回答しないと本来利用できるサービスが使えない
- 回答しないと返金やサポートを受けられない
といった場合は、強制性が高いと判断される可能性があります。
アンケートを強制しても違法にならないケース
アンケートを必須回答にしても、必ずしも違法になるわけではありません。実務上、問題になりにくいのは、アンケートを実施する合理的な理由があり、回答者との関係性がすでに成立しているケースです。
たとえば、社内アンケートや業務改善を目的とした調査は、業務上の必要性が明確であり、回答を求める合理性があります。このようなケースでは、一定の設問を必須にしても「不当な強制」とは判断されにくいでしょう。
また、会員向けの満足度調査やNPS調査のように、すでにサービスを利用しているユーザーに対して実施するアンケートも、目的が明確であれば問題になりにくい傾向があります。契約後や利用後のフィードバック収集についても同様で、サービス品質の向上や改善を目的とした調査であることが明確であれば、必須回答として設計することは可能です。
これらに共通しているのは、アンケートの実施目的が事前に説明されており、回答者がその必要性を理解できる状態にあることです。加えて、個人情報を取得する場合であっても、利用目的が具体的かつ適切に説明されていれば、法的な問題が生じにくくなります。
アンケートを強制するときに注意すべき法律・ルール

アンケートを必須回答にする場合、単にフォーム上で設定できるかどうかだけで判断するのは危険です。
実務では、個人情報保護法や景品表示法など、複数の法律やガイドラインを横断的に意識する必要があります。
特に注意すべきなのは、「回答を求める正当性があるか」「回答しないことで不当な不利益が生じていないか」という点です。
この2つの視点が欠けたままアンケートを強制すると、法的な問題だけでなく、ユーザーからのクレームや信頼低下につながりやすくなります。
個人情報保護法との関係で注意すべきポイント
アンケートで氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人情報を取得する場合、個人情報保護法の考え方を前提に設計することが不可欠です。
中でも特に重要なのが、「なぜその情報が必要なのか」をユーザーに明確に伝えられているかどうかです。
- 個人情報の利用目的を具体的に明示しているか
- その設問がアンケートの目的と直接関係しているか
- 回答しないことで不当な不利益が生じない設計になっているか
たとえば、「サービス改善のため」といった抽象的な説明だけでは、ユーザーは情報提供の必要性を十分に理解できません。その状態で必須入力にすると、過剰な情報取得と受け取られる可能性があります。
景品表示法・消費者保護の観点での注意点
アンケートと特典や報酬を組み合わせる場合は、景品表示法や消費者保護の観点にも注意が必要です。
特に問題になりやすいのは、「アンケートに答えるだけで〇〇がもらえる」といった表現を用いながら、実際には詳細な個人情報の提供や多くの設問への回答を必須にしているケースです。
このような設計は、ユーザーに対して実態よりも有利に見せていると判断され、不当表示とみなされる可能性があります。
また、回答しなければ特典が受け取れない仕組みは、実質的な強制と受け取られやすく、トラブルの原因になりがちです。
アンケートを回収したい場合でも、特典の条件や回答範囲を正確に伝えることが重要です。
誤解を生む表現は避け、ユーザーが納得したうえで回答できる設計を心がける必要があります。
未購入者・一般ユーザーへの強制が危険な理由
未購入者や一般ユーザーに対するアンケートの強制は、特にリスクが高いとされています。
なぜなら、サービス提供者とユーザーの間に、まだ十分な関係性や信頼が築かれていないからです。
この段階でアンケートを必須にすると、ユーザーは「なぜ答えなければならないのか」「断る選択肢がない」と感じやすくなります。
結果として、回答内容の質が下がったり、離脱や不信感につながったりするケースも少なくありません。
また、未購入者に対して個人情報の提供を事実上強制する設計は、個人情報保護法や消費者保護の観点からも問題視されやすくなります。
アンケートの回収率を優先するあまり、信頼を損なってしまっては、長期的にはマイナスです。
未購入者や一般ユーザーを対象とする場合は、強制ではなく任意回答を前提とした設計にし、回答しやすさや納得感を重視することが重要です。
アンケート回収率を上げる方法【強制しなくても効果あり】

アンケートの回収率は、必須設定によって無理に引き上げるものではなく、回答者の心理的負担をいかに下げられるかで大きく左右されます。
実際、多くの調査や業界レポートでも「設計の工夫」が回収率向上に直結することが示されています。
1.設問数を最小限にする(3〜5問が目安)
アンケートの設問数が増えるほど、途中離脱が増えることは多くの調査で指摘されています。
マーケティングリサーチ会社の調査では、設問数が多いアンケートほど完答率が低下する傾向が確認されており、特にWebアンケートでは短さが重要だとされています。

実際に、一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会が定める「インターネット調査ガイドライン(第2版)」では、PC・スマートフォンいずれのデバイスにおいても、1回の回答時間が10分を超えるアンケートについて「回答してもよい」と感じる人は全体の2〜3割にとどまるとされています。
つまり、多くの回答者にとって、長時間に及ぶアンケートは心理的な負担になりやすいことが示されています。
実務的にも、3〜5問程度に設計されたアンケートは、最後まで回答されやすく、データの欠損も少なくなります。
「本当に意思決定に使う設問は何か」を見極め、不要な質問を削ることが回収率向上の第一歩です。
2.回答時間を明示して心理的ハードルを下げる
回答者はアンケートを開いた瞬間に、「どれくらい時間がかかりそうか」を直感的に判断します。
調査では、回答時間の目安が明示されているアンケートの方が、回答開始率が高いことが報告されています。
たとえば「所要時間1分」「3問で完了します」といった一文があるだけで、「思ったより簡単そうだ」という印象を与えることができます。
これはアンケートの中身そのものよりも、事前の安心感が行動に影響している例と言えます。
引用:国内マーケティングリサーチ各社の回収率分析レポート
3.選択式を中心にして回答負荷を下げる
アンケート形式による負担の違いも、回収率に大きく影響します。
海外のアンケートツール提供企業の分析では、自由記述が多いアンケートほど離脱率が高くなる傾向が示されています。
選択式の設問は、考える時間が短く、スマートフォンでも直感的に回答できるため、完答率が高くなりやすいのが特徴です。
自由記述が必要な場合でも、必須にせず任意回答とすることで、全体の回収率を下げにくくなります。
引用:SurveyMonkey「アンケート回答率改善に関する調査」
4.回答目的を事前に伝える
アンケートの冒頭で目的を説明することは、回収率に直結する重要な要素です。
調査によると、アンケートの目的が明確に伝えられている場合、回答意欲が高まりやすいことが分かっています。
特に、「サービス改善のため」といった抽象的な説明よりも、「◯◯機能の改善に活用します」「今後の提供内容を見直す参考にします」といった具体的な説明の方が効果的です。
回答がどのように使われるのかを示すことで、「意味のある行動だ」と認識してもらいやすくなります。
引用:トッパンエッジ マーケティングコラム
5.回答後のメリットを明確にする
アンケートに回答すること自体は、ユーザーにとって時間的コストがかかります。
そのため、調査では回答後に得られるメリットが明示されている方が回収率が高いことが示されています。
必ずしも金銭的なインセンティブである必要はなく、「意見が今後の改善に反映される」「より良いサービスにつながる」といった説明でも十分効果があります。
回答の価値を言語化することで、強制しなくても協力を得やすくなります。
引用:消費者行動・アンケート参加動機に関する各種調査
▼下記の資料では、実際にアンケートを作成する際に回答率の高いアンケートを作成するために『どんな項目があるばべきか』『回答率の高いアンケートの特徴』など、実例を交えながら解説しています。
アンケート作成でお悩みのある方は、下記の資料を参考にしながら効果的ななアンケートの作成方法を確認してみてください。
ツール別|アンケートを必須設定する際の注意点

Googleフォームでアンケートを必須にする場合
Googleフォームは、各設問ごとに簡単に「必須」設定ができるため、アンケートを強制しやすいツールです。
一方で、強制感がユーザーに伝わりやすい設計になりやすいという特徴もあります。
特に注意すべきなのは、すべての設問を機械的に必須にしてしまうケースです。
Googleフォームではスキップや途中保存ができないため、途中で回答をやめた場合、その時点までのデータが一切回収できません。結果として、回収率だけでなくデータの欠損リスクも高まります。
実務上は、以下の点を意識した設計が重要です。
- 必須にするのは分析に本当に必要な設問のみ
- 自由記述は原則として任意回答にする
- 冒頭で「所要時間」や「回答目的」を明示する
Googleフォームは便利な反面、雑に必須設定すると一気に離脱が増えるため、設問設計の丁寧さが求められます。
LINEアンケートで強制回答にする場合
LINE上でのアンケートは、ユーザーとの距離が近く、気軽に回答してもらいやすい反面、強制感が出た瞬間にブロックや離脱につながりやすいという特徴があります。
特に注意すべきなのは、「回答しないと次に進めない」「無言のまま回答を促し続ける」といった設計です。
LINEは日常的なコミュニケーションツールであるため、アンケートが強制的だと感じられると、ユーザーの反発が強くなります。
LINEアンケートでは、以下のような設計が現実的です。
- 強制ではなく「回答推奨」に留める
- 回答しなくても会話が継続できる導線を用意する
- 回答目的を短く、分かりやすく伝える
LINEの場合は、回収率よりも関係性の維持を優先した設計が、結果的に中長期の成果につながります。
Webサイト・LP上でアンケートを強制する場合
WebサイトやLP上でアンケートを強制するケースは、最も慎重な判断が求められます。
特に、コンテンツ閲覧や資料ダウンロード、サービス利用の前提条件としてアンケートを必須にしている場合は注意が必要です。
アンケートを回答しないとページ遷移できない、コンテンツが見られないといった設計は、実質的な強制と受け取られやすく、ユーザー体験を大きく損ないます。
また、未購入者に対して個人情報の入力を必須にしている場合は、法的リスクも高まりやすくなります。
Web・LP上でアンケートを実施する場合は、
- 回答しなくても最低限の情報は閲覧できるようにする
- アンケートは任意回答を基本とする
- 回答することで得られるメリットを明確に伝える
といった配慮が不可欠です。
▼下記の資料では、ヒアリング活動によってお客様のお問合せやCVRの向上を達成できた実例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
アンケート強制に関するよくある質問(FAQ)

Q.アンケートを必須にすると違法になりますか?
いいえ、アンケートを必須にしただけで直ちに違法になるわけではありません。
問題になるかどうかは、「誰に」「何を」「どのような条件で」回答を求めているかによって判断されます。
たとえば、契約者や会員に対して、利用目的が明確なアンケートを実施する場合は、必須設定でも違法と判断されにくい傾向があります。一方で、未購入者に対して個人情報の入力を事実上強制する設計は、個人情報保護法や消費者保護の観点から問題視される可能性があります。
必須=違法ではなく、「実質的な強制」になっていないかが重要です。
Q.未購入者にアンケートを強制しても問題ありませんか?
原則として、未購入者へのアンケート強制はおすすめできません。
サービス提供者とユーザーの間に十分な関係性がないため、「なぜ答える必要があるのか分からない」と感じられやすいからです。
特に、未購入者に対して個人情報の入力を必須にしたり、回答しないとコンテンツを閲覧できない設計にしたりすると、トラブルにつながるリスクが高まります。
未購入者を対象とする場合は、任意回答を基本とし、回答のメリットや目的を丁寧に説明する設計が安全です。
Q.アンケート回収率を上げる一番簡単な方法は?
最も効果が高く、かつ簡単なのは、アンケートを短くすることです。
設問数を3〜5問程度に抑え、選択式を中心に設計するだけで、回収率は大きく改善します。
あわせて、「所要時間」や「回答目的」を冒頭に明示することで、回答開始率も上がりやすくなります。
強制設定を増やすよりも、回答者の負担を減らす工夫の方が、結果として回収率は高くなります。
Q.回収率と回答の質、どちらを優先すべきですか?
目的によって異なりますが、多くの実務では回答の質を優先すべきケースが多いです。
回収率だけを追い求めて強制的な設計にすると、適当に選ばれた回答や本音でない回答が増え、分析価値が下がることがあります。
一方で、回答の質を重視した設計は、回収率が多少下がっても、意思決定に使えるデータを得やすくなります。
「何のためのアンケートか」を明確にし、その目的に合ったバランスを取ることが重要です。
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まとめ|アンケートは「強制」よりも「設計」が重要
アンケートの強制は、業務上の必要性や契約関係がある場合など、条件を満たせば実務的に可能です。
ただし、回答しないことで不当な不利益を与えたり、心理的圧力を伴う設計は「実質的な強制」となり、法的リスクやユーザー離れを招く恐れがあります。
重要なのは、目的を明確に示し、合理的な範囲で必須項目を設計することです。
強制よりも、設問数の最適化や回答目的・所要時間の明示など、「負担を下げる設計」が最も効果的な回収率向上策です。
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